テーマ2回答例「コンビニをプチマーケティング」
みなさん、こんにちは。
今回のテーマはいかがでしたか?身近にあるコンビニって、日本の中でなくてはならないお店になってますよね。
今回のテーマを通じて、コンビニの見方が少し変ってもらえると幸いです。
また、今回のクエスチョンは算数でしたが、算数は扱うモノは数字なんですが、
実は論理なんですね。この論理を組み立てる力は、社会では必ず必要となるチカラの一つなので、すこしでも算数も好きになってもらえるとよいかなあと思います。
では、回答例です。
Q1.日本フランチャイズチェーン協会が調べた2017年11月の全来店客数は、
約14億2000万人でした。赤ちゃんからお年寄りまでの日本の全ての人が
仮に行ったとして、一人の人がひと月で何回行っていることになるでしょうか?
※ホントは外国人の方も利用されていますが、今回は除いて考えてみてください。
(情報収集力・論理力)
これはまず日本の人口を調べないといけません。平成27年(2015年)の国勢調査では約1億2700万人。平成29年(2017年7月)の総務省の推定値では、約1億2476万人となっています。昨年までの2年で約224万人も減っているんですね。
今回は日本フランチャイズチェーン協会の調査と同じ年の平成29年の推定値をすこし丸めて、約1億2500万人として計算してみます。
14億2000万人÷1億2500万人=11.36
になります。
つまり、日本人一人が月に平均約11回コンビニに行っているというのが回答です。
11回ということは、3日に1回は行っている計算。もちろん同じ店とは限りませんけどスゴイですね。
えっ、キミはもっと行ってるって?なら、ヘビーユーザーかもしれません(笑)
Q2.また、月にコンビニで平均いくら使っていることになるでしょうか?
(論理力)
Q1の回答で月に約11回行くことが分かりましたので、11月の平均客単価
(=一回のお買いものでみんなが使った金額の平均)の約606円をかけると、月にどのくらいコンビニで使っているかが分かります。
つまり、
11回×606円=6,666円が回答となります。
あくまで平均ですが、結構使っていますよね。
Q3.2017年11月の1店舗当たり1日の平均来店客数はいくらでしょうか?
(論理力)
この回答を論理的に考えると、コンビニ全体の来店客数をコンビニの店舗数でまず割って(ここまではできた?)、さらに1日の平均来店客数なので、11月の日数で割れば回答となるよね。
つまり、
14億2000万人÷55,347店≒25,656人
25,656人÷30日≒855人
11月は1店舗に1日855人が来店したということ。これもあくまで平均なので、もっと多いところもあれば、もっと少ないところも当然あります。
ここまでをまとめると、
コンビニには毎日855人の人が行って、606円を使う。3日に1回はコンビニへ訪れ、結果、月に6,666円使っている。ということが分かりました。
コンビニのお店では、こういった計算を日々行っていて、先週の同じ曜日と比べてどうか、先月と比べてどうか、去年と比べてどうかといった比較から、じゃあ、明日はどうか、来週はどうかを予測し、商品の内容や量を決めています。
Q4.Q3の来店客の20%が中華まんを1つ購入したとします。さて1日中華まんは
いくら売れたでしょうか?
(論理力)
これはわかったかな?この回答にはクエスチョンに書いていない数字を仮に決める必要があります。そう、中華まんの価格。みんなよく買っているから分かるよね?今だいたい120円くらいかな。
とすると、
Q3の回答が855人。そのうちの20%が中華まんを買うので
855人×0.2=171人。
で、171人が120円で中華まんを1つ買うから
171人(個)×120円=20,520円
というのが、回答になります。
中華まんが無性に食べたくなってきました(笑)。
どうだったかな?日本の人口や、中華まんの価格などの数字はみなさんが調べたものでいいし、計算間違いはともかく、回答と数字が異なっていてもよいですよ。
分かって欲しかったのは、14憶2000万人の来店っていわれてもピンとこないことが、こうやって分解していくことでコンビニのことがより身近にわかっていくこと。
また、仮の数字をおいて論理的に考えていくと、概要がつかみやすくなることが
分かってもらえるとOKかと思います。
みなさん、どうでしたか?
では、次のテーマにもトライしてみましょう~。