中学・高校生のための よのなかマーケティング・キャリア教育 授業テーマ集

中学・高校の「現代社会」「公共」「総合的な学習の時間」で、これから求められる「思考力・判断力・表現力」を養うための探求型授業で使える授業テーマ集です。 Copyright Masanori yano

授業テーマ4「コンビニの秘密のボタン」

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みなさん、こんにちは。
さあ、今回もコンビニからテーマを作ってみました。
このテーマで今日からコンビニ行ったときに気になってしまうかも。

 

これも最近ですが、コンビニのレジが変わっているのに気がついた人はいるかな?
なんだか小さくなったとかお客さん側にディスプレーが大きくきれいになってとか気がついている人は観察眼があるかもです。


今コンビニでは、レジの入れ換えが進んでいます。その狙いは、レジが置いてあるカウンターのスペースをもっと広くすること。

確かに中華まんやチキンナゲットあるいはおでんなどカウンターには置くものがたくさんになって、精算するスペースが狭いなあって思ったことはありますよね。


そこでコンビニ各社はよりコンパクトなレジを今入れ換えていっているのですが、あのレジ実はただ者ではないんです。

一言で言うとほぼパソコンと同じ。店員さん側の画面にはいろんな情報が表示されていて、今日の天気、今おすすめしてほしい商品、テレビコマーシャルなどで注目が期待されるような商品情報などを知ることができ、それに合わせて商品を目立つところにおいたり、品切しないようにしたりできるようになっています。


このレジのことを正式には「POS(ポス)レジスター」と言うのですが、POSって何のことかわかるかな?

POSはPoint Of Purchase (ポイント オブ パーチェス)の略で購買時点という意味にです。

みなさんが商品をカウンターに持っていく。店員さんがこのレジでバーコードをスキャンする。金額がレジに表示されてお金を払うのですが、それに合わせて、お店側では今何が売れたかを記録されデータがコンビニの本部に送られてます。コンビニ本部では全国や地域単位で今何が売れたかをつかんで、基本的には売れた商品を売れた数だけメーカーに発注しお店へと届けています。こういったことを行うので、購買時点のデータが収集できるレジという意味でPOSレジとなっています。

 

さて、このコンビニのPOSレジには、秘密のボタンがあるのです。
知ってるかな?それは、「年齢ボタン」といわれるもの。
レジでは、売れたものはわかるけど、どんな人が買ったのかはわからないですよね。コンビニの本部はそこまで知りたいので、店員さんに精算する時にお客さんを見てチェックしてもらおうとしてこのボタンが生まれました。

ボタンの数は10個あって、それぞれ19,29,39,49,50というボタンが2列並んでいます。これは年齢を示すボタンでお客さんのみためで19なら19才以下、29なら20から19才以下を示し、50は50才以上を示しています。これが2列あって男性がブルー、女性がピンクになっています。レジで精算の時に最後にこのボタンを押さないとレジが開かないので押し忘れることはできません。コンビニというお店ができた当初からセブンイレブンが導入したものです。


この年齢ボタンが実はレジの入れ換えに合わせて話題になっています。
というのも、ファミリーマートとローソンはこの年齢ボタンを廃止しました。
セブンイレブンは新しいレジにもこのボタンをつけたままにしました。
なぜ?これが今回のクエスチョンです。

 

Q1ファミリーマートやローソンが年齢ボタンをなくした理由はなんでしょうか?

 

大きくは2つあって、1つはみなさんがコンビニを利用したときに行っていることにヒントが隠されています。もう1つはこれまでのテーマにヒントのなかにあります。

 

Q2セブンイレブンが残した理由はなんでしょうか?


これはむずかしいかな。もともとこのボタンを作ったのはセブンイレブン

セブンイレブンはコンビニの運営で行っていることにまだまだこのボタンが役に立つから残したのですがなんだと思いますか?

 


Q3このボタンで集まるデータを何に活用するでしょうか?

 

ということで、

では。また