中学・高校生のための よのなかマーケティング・キャリア教育 授業テーマ集

中学・高校の「現代社会」「公共」「総合的な学習の時間」で、これから求められる「思考力・判断力・表現力」を養うための探求型授業で使える授業テーマ集です。 Copyright Masanori yano

テーマ6回答例「験(げん)担ぎビジネス」

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みなさん、こんにちは。

早速、テーマ6の回答例です。

 

Q1なぜお菓子や食品が多いのでしょうか?

これはわかったかな?
結論でいうと、お菓子や食品は衝動買いが多いからです。
スーパーに行くお客さんのほとんどは、買うものをすべて決めていません。
たとえば、お母さんは毎日のご飯をスーパーで決めています。
今日安いのはどれ?昨日はあれだったから・・・など悩みながら売場を見て回っています。その中で特にお菓子は、衝動買いが多い。あっ、おいしそうとか、あら安いわなんていう感じでついついかごに入れています。なので、お菓子はレジの前なんかに置いてあることも多いんですね。レジを待つ間にフッと目に留まって・・・って感じです。

だから、験担ぎのようなものも「あら、買ってあげよう」となりやすい。
あと、他の理由があるとすると、こういった期間限定の商品は食品は比較的作りやすいというのもあげられます。

 

パッケージデザインや商品の仕立てを少し変えるだけでできます。ただし、ある程度一定期間に数が出るのが前提。難しくいうと、ロットという一度に作るのに効率的な数量があって、そのロットごとに商品を作るので、少しの量だけ作っているような他の商品は験担ぎなどの商品は作れないということになっています。

Q2思わず買ってしまうお客さんは誰でしょうか?

Q1で答えちゃいましたが、まずは受験生本人。もう本人にとっては、なんとしてでも合格したい!神頼み!運だのみ!できることなら全部やるって感じですからね。
それと、Q1のようにお母さんやお父さん、あるいはおばあちゃんや兄弟も応援の意味で買ってあげたくなる。わかりますよね~!その気持ち。

なので商品によってはパッケージにメッセージを書くところなどをデザインしていたりしてますね。

 

Q3じつは昔から験担ぎの食品は日本にはたくさんあります。
さてどんなものでしょうか?なぜその食品が験担ぎなのかも考えてみてください。

 

節分の豆や最近全国へ広がった恵方巻、年末の年越しそばやお正月のおせち料理なんかはまさに験担ぎ商品ですよね。
節分には、その年の自分の歳の数だけ豆を食べると、健康に過ごせるとか、その年の恵方に向いて無言で丸かぶりすると、その一年が健康に過ごせるという恵方巻、おせちなら、見通しが良いかように「れんこん」、腰が曲がるまで長生きできますようにと「えび」、健康で、まめに動けますようにと「ごまめ」など日本にはたくさん風習として残っています。

 

あと土用の丑の日にはうなぎを食べるというのもありますね。これは実はうなぎ屋さんが考えたお店に来てもらうための作戦だったような。また、スポーツや勝負事の前にカツ丼を食べるなんていうのもあります。

Q4では最後に、みんなで新しい験担ぎ食品を考えてみてください。

 

なにかユニークなもの思い付きましたか?私が考えたのは恋が実る「おむすび」とかどうでしょう笑。このおむすびをお目当ての人と1つづつ食べると仲良くなれる。なので2つセットで、おむすびのなかにはフォーチュンクッキーみたいに何かおみくじみたいなぐが入っているといいかなあ。ツナが入っていると「ツナガレル」みたいにね。えっ、売れそうにない? みなさんのアイデアも聞かせてね。

 

今回のテーマの回答はここまで。


次回はこの験担ぎ商品に対して、今年、改めて騒がれ始めた社会問題から授業テーマを考えます。


では、また。