中学・高校生のための よのなかマーケティング・キャリア教育 授業テーマ集

中学・高校の「現代社会」「公共」「総合的な学習の時間」で、これから求められる「思考力・判断力・表現力」を養うための探求型授業で使える授業テーマ集です。 Copyright Masanori yano

授業テーマ16「ストローが突然悪者になる?」

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みなさんこんにちは。

 

6月18日「大阪府北部地震」が起こりました。また、7月5~8日には「平成30年7月豪雨」で西日本は甚大な被害を受けました。みなさんや皆さんの周りの方は大丈夫でしょうか?災害に見舞われました方へ、心よりお見舞い申し上げます。

私も地震の際には帰宅困難者になってしまいましたが、この経験からいろいろ考えることがありました。日本ではどこで起こってもおかしくない状況があります。他人事とはせず、経験をされた方々の声や教訓から学んでもらえたら嬉しいなと思います。

 

さて、ここ最近になって急にストローに関するニュースが増えましたね。
スターバックスがプラスチックのストローを廃止するというニュースです。
またマクドナルドも同様にストローの廃止を検討しています。

 

きょうはこのニュースからいろいろ皆さんと考えてみたいと思います。
プラスチックのストローの廃止にある背景は何か分かりますか?

 

地球環境に良くないというのが背景です。
えっ、ストローが?ですよね。

 

もう少し詳しく言うと、海には沢山のプラスチックのごみが浮遊しています。
「マイクロプラスチック」って聞いたことがありますか?

 

マイクロプラスチック(英: microplastics)は、(生物物理学的)環境中に存在する微小なプラスチック粒子であり、特に海洋環境において極めて大きな問題になっている[1]。一部の海洋研究者は1mmよりも小さい顕微鏡サイズのすべてのプラスチック粒子[2]と定義しているが、現場での採取に一般に使用されるニューストンネットのメッシュサイズが333μm (0.333 mm) であることを認識していながら[3]、5 mmよりも小さい粒子と定義している研究者もいる[4]。
海洋生物がマイクロプラスチック自体と、それに付着した有害物質(PCBやDDTなど)を摂取し、生物濃縮によって海鳥や人間の健康にも影響することが懸念されている[5]。科学的な検証・検討は途上であるが、発生を減らす取り組みが始まっている。
(出典 wikipedia

確かに、そういえば、海に行くと様々な漂流物が海岸に漂着していますね。
また、ウミガメの鼻にストローが刺さって取れなくなっていた画像なども話題になりました。だからストローというわけではなさそうですが。

 

2015年に米ジョージア大などの研究チームがまとめ、米科学誌サイエンスに発表した物によると、世界の国々から海洋に流出するプラスチックごみは1年間で480万~1270万トンにも上ると推計。国別には、1位が中国で年間132万~353万トン、2位はインドネシアで48万~129万トン(世界合計の約10%)、3位はフィリピンで28万~75万トン(約6%)、4位はベトナムで28万~73万トン(約6%)、5位はスリランカで24万~64万トン(約5%)。プラスチックのごみが管理されている米国が20位(約0.9%)に入った。日本は30位(約0.4%)としています。
アジアではまだまだゴミの管理ができていない模様ですね。

 

しかし、なぜ急に、それもなぜストロー?って思いませんか?

 

なぜ急に?という理由は、実は、欧州連合(EU)が2018年5月28日にプラスチック製の綿棒、フォークやスプーン、皿、ストロー、マドラー、そして風船の持ち手について生産を禁止する提案し、2019年5月までに加盟国と欧州議会の承認につなげ、2021年からの実施を目指すとのことを発表したというのが背景にあるようです。

 

この動きに、世界で展開し、プラスチックの使用量も多いスターバックスマクドナルドがいち早く動き始めたと思われます。

 

では、なぜ、まずはストローなんでしょうか?
今回はこれをクエスチョンにしたいと思います。

 

Q1.なぜストローなんでしょうか?(情報収集力 思考力)
 テイクアウトのアイスコーヒーの容器等の方がプラスチックの量が多そうですよね。難しいかな?私も考えてみます。

 

Q2.日本では、別のある物が地球環境の側面から取り立たされることがよくあります。さてそれはいったいなんでしょうか?(情報収集力 思考力)

昔からあるものです。わかるかな?

 

では、また。