中学・高校生のための よのなかマーケティング・キャリア教育 授業テーマ集

中学・高校の「現代社会」「公共」「総合的な学習の時間」で、これから求められる「思考力・判断力・表現力」を養うための探求型授業で使える授業テーマ集です。 Copyright Masanori yano

授業テーマ20 「マクドナルドの伝説メニューの秘密」

f:id:masashiki2018:20180922130116j:plain

 

みなさん、こんにちは。

 

今日は、みなさん大好きなあのマクドナルドからテーマを考えてみました。

みなさんよく行かれてますか?

 

マクドナルドの店舗数は国内2,898店(2018年12月)で、売上は2,536億(2017年12月)です。<ちなみに、モスバーガーは、国内で1,341店(2018年3月期)>

 

さて、みなさんのマクドナルドおすすめメニューは何ですか?

私のおすすめメニューは・・・・あの伝説のメニューです。

 

それは、「スマイル¥0」メニュー。<笑>

 

このメニュー、実は日本にしか無いみたいなんです!

この「スマイル¥0」メニューは、1971年に日本にマクドナルドができた時からずっとありました。「スマイル¥0」は、「どんなときであっても、お客様を最高の笑顔でおもてなしする」というマクドナルドの原点であり、社員・クルー全員の思いを象徴する存在とされているメニューです。

 

これをメニューとして提供するというのがユニークな所ですが、そのユニークさからか、お客の方が他のメニューを頼まず「スマイル0円」だけを頼むなどで、クルー(マクドナルドで言うアルバイトのこと)のストレス増大・・・などの都市伝説的なうわさもあってかどうか2012年にその表示がメニューから無くなりました。

マクドナルドのプレスリリースでは、デザインの都合上と記載されています。 http://www.mcd-holdings.co.jp/news/2015/promotion/promo0521a.html )

 

その後、マクドナルドに大きな衝撃的なことが起こりました。

2014年7月、中国メーカーが使用期限切れの鶏肉を使ってしまい、そのチキンナゲットを販売してしまう。さらに、2015年1月に異物混入が起こり、その際の会社の対応も問題となって、当時お客さまの数は30%も激減したようです。行かなくなったお客さまこそ、本当にマクドナルドが好きだった「マックファン」だったとも言われています。

 

そこでマクドナルドは、食品品質の管理等を強化するのは当然のこと、お客様との対話活動を社長自らが行いながら、様々な点で改善を行いました。

そして、その改善の姿勢を表すために2015年5月25日、「スマイル¥0」がマクドナルドの全時間帯のメニューに完全復活。

その後、マックデリバリーにも「スマイル¥0」を広げ、オーダーすれば、届けられる際の紙袋には手書きで「Thank you」のあとにスマイルマークが描いてあるそうです。

 

なぜ、こんな話をしているのかというと、2018年8月20日に長野のモスバーガーで食中毒が発生し、2つの店舗で3日間の営業停止ということがあったからです。

 

飲食店やレストランにとっては、絶対あってならないことですが、起こってしまうんですね。もちろん、モスバーガーではお詫びと再発防止策をすでに実施されています。

 

そこで、今回はみなさんに知っておいてほしいことをクエスチョンにしたいと思います。

 

Q1.飲食店の最も基本的で大切なことを「QSC」といいます。さて、「QSC」とは何でしょうか?(情報収集力)

ネット検索ですぐ出てきますよ。それぞれのアルファベットが示すものと、意味を教えてくださいね。

 

Q2.マクドナルドでは、この「QSC」にもうひとつVをつけて「QSC&V」としてレストラン・ビジネスの理念としています。では、Vとは何でしょうか?(情報収集力)

これも、ネット検索ですぐ出てきますよ。アルファベットが示すものと、意味を教えてくださいね。

 

Q3.さて、「スマイル¥0」は、QSCのどれにあたるものでしょうか?(思考力)

もうわかりますよね。

 

秋から冬って、じつは食中毒が多くなる時期なんですよ。

みなさんも、各自「C」に気をつけてくださいね。

 

では、また。