春休みコラム「2人の偉人の言葉から新年度を考えてみる」
みなさん、こんにちは。
みなさんは、昨日で春休みかな?先生も春休み。一年間お疲れ様でした。
先生方の春休みは今年度の整理と新年度に向けた準備で大変お忙しく、ほぼご出勤されていると聞いています。
私がキャリア教育のお話で先生にお伺いする際も、春は、異動もある可能性もあるし、新年度になってから、学校での(キャリア教育の)役割分担もあるので、キャリア教育のことは新年度になってからとよく話されていました。なので、キャリア教育は大体2学期に行われることが多いですよね。
「2019年度の指導方針はどのようなものですか?」
さて、新年度は2019年度。2020年の学習指導要領改訂の前年ですが、実質的にはすでに各授業の中で取り組みが本格的に始まる年度ではないでしょうか?
学習指導要領改訂のなかで、大きな改革のひとつが「主体的・対話的で深い学び」を取り入れた授業、いわゆるアクティブラーニングがあります。すでにさまざまな授業で取り入れられていると思いますが、新年度以降はますますこの授業スタイルが土台になる。
また、キャリア教育もそうですが、「何を学ぶか」「どのように学ぶか(=アクティブラーニング)」とともに「何が出来るようになるか(思考力・判断力・表現力)」という地域や社会(よのなか)で活躍できる能力づくりが求められます。
そのためにも地域や学校の現状を把握しながら、指導におけるPDCAサイクルをまわすという「カリキュラムマネジメント」から新年度を考える。。。。
これまで以上に各教科の先生と連携しながら綿密な計画立てが必要のようですね。
こういったことは、世の中の企業でも同様の計画立てを大体前年の12月あたりから行うのですが、「計画を作ることが目的」になってしまい、スタートしてから数ヶ月で「あれっ?あの方針はどうなったの?」なんてということもこれまでは多かったように思います。
先生方はそんな風にならないと思いますが、
あくまで、目的は生徒たちの成長。
そこで、今日は二人の偉人の言葉から新年度の指導方針を考えてみました。
人生、仕事の成果は、「考え方×情熱×能力」
この言葉は、京セラの創業者であり、日本航空の名誉会長である稲盛和夫さんの言葉です。
私はこの言葉が、これから求められる教育の視点にも当てはまるのではないかと最近考えています。
稲盛さんは、「能力」とは知能や運動神経そして健康とされ、両親や天から与えられたものとされています。次の学習指導要領が示す「何を学ぶか」の部分かと思います。
能力は、基本的なチカラは両親や天から与えられますが、その能力を高めていくのは、学校を含めた周囲の環境から、本人が高めていけるものと考えています。
ここに、「情熱」が掛け合わせられます。情熱=やる気ですよね。やる気は「これがやってみたい」あるいは「自分ならできる」って思わなければでないし、努力もできないもの。これは、自己肯定感といわれる能力で、周りから認められることで、生まれるチカラと言えます。まさに「どのようにして学ぶか」という方法と共に、その学びを通して認められるかどうか、自分自身も周りを認めるかどうかかと思います。
そして、「考え方」が掛け合わせられます。
優れた能力を持ち、熱い情熱があっても、考え方が「マイナス」では、結果は「マイナス」。「プラス」の考え方を持たないと。では「プラスの考え方」とは何でしょう?そうですよね。たとえ悪い状況でも、常に前向きに考えられること。これって、「どのようにして学ぶか」と「何ができるようになるか」に関わることではないかと考えます。
子どもたちそれぞれにあった「考え方×情熱×能力」を持ってもらう。そのためにどんな学校、授業にするか
そんなことを考えてみてはいかがでしょうか?
「少しずつの積み重ねでしか、自分を超えていけない」
この言葉、今だからこそお借りしました!笑。はい! 2019年3月21日、現役引退を宣言されたイチローさんのインタビュー名言です。イチローさんが数多く語られたことの中で私も印象に残った言葉です。
「やりたいことをやる」「そのやりたいことでどうなりたいのか目標をもつ」そして、その目標に向け、「少しづつの積み重ね」を継続的に行う。
先に述べた子どもたちそれぞれにあった「考え方×情熱×能力」を養う、アクティブラーニングも私は、「頻度が大切」と考えています。全ては、成果のためのトレーニングではないかと。何度も何度も行うことで子どもたちが気付く、考える、相手を認め、認められる機会が少しづつ積み重なり、結果、成長につながるのではと考えます。
そのために、私も、学級活動や、各教科の授業の5分間でもできる 「主体的・対話的で深い学び」を取り入れた授業で使えそうな授業テーマをこれからも提案していきたいと考えます。
好き勝手な話ばかりしてしまいました。一度是非こんなテーマでも先生のご意見お聞かせいただければと思います。
では、また。