テーマ17 回答例「サッカーという仕事を考えよう」
みなさん、こんにちは。
サッカーをテーマにした今回は、みなさん楽しかったですか?
では、早速回答例にいってみましょう。
Q1. 選手以外で、サッカーをするために必要な仕事ってどんなものがあるでしょうか?(情報収集力)
どうでしょう?
少し調べてみると、プロサッカーチームには、選手以外に、これだけの仕事があるようです。
・強化部長
=チームの編成責任者。監督、選手、コーチの評価や獲得まですべて行う。
・監督
=試合の戦術、ポジション、選手交代を決定する
・コーチ
=監督の補佐(監督から選手への指示伝達フォロー、問題発見、監督への報告、提案)
・アシスタントコーチ
=コーチの補佐(コーチから選手への指示伝達フォロー、問題発見、コーチへの報告、提案)
・GKコーチ
=ゴールキーパーのトレーニング
・フィジカルコーチ
=選手の筋力アップ、コンディションを安定させる
・試合分析
=映像や過去データを使って、相手チームを分析する
・通訳
=外国人選手の通訳をする
・ドクター
=選手のけがの治療を行う。病院との契約も多い
・トレーナー
=選手のマッサージやけがの治療を行う
・主務
=チームのスケジュール管理、練習場の確保など
・マネージャー
=用具管理、練習の用具を準備する
・スカウト
=新しい選手の情報を収集する
などの仕事があって、ようやくチームが成立します。
選手は一般的に約30名くらい登録しているようですが、上記の仕事をする人も合計すると、ほぼ同数くらいいらっしゃるそうです。みなさんどれだけ知っているかな?
おっと、ここまでは、サッカーの試合をするために必要な仕事なんですが、これだけではないんですね。
たとえば、あのユニフォームについているスポンサー企業を契約してくる仕事は?試合をお客さんに観戦に来てもらう仕事は?応援グッズを作ったり、販売したりする仕事は?
そう、これがサッカーチームを運営する会社と言うことになります。
そこには、以下のような仕事があるようです。
・会長、社長、取締役
=会社の意思決定を行う
・営業部長
=スポンサー、チケット販売の責任者
・事業部長
=集客、イベント、試合運営の責任者
・経理総務部長
=経理(お金の管理)、総務(スタッフの人事や福利厚生)の責任者
・アカデミー部部長
=高校中学小学チーム、スクール部門の責任者
・営業部スタッフ
=スポンサーセールス(スポンサーになってもらえるようアプローチする)、スポンサー担ってもらえる企業とスポンサー契約を取り交わす、スポンサーの契約金を集金、チケットを販売、後援会、試合のスポンサー来場対応など
・事業部スタッフ
=試合運営、試合のイベント集客、飲食店や他団体の出店や、参加についての交渉、選手の参加イベント運営
・経理総務スタッフ
=経理業務、総務業務を行う
・広報
=チーム情報、試合イベント、選手情報、試合結果の発信、メディアとの交渉、関係性づくり、記事の露出、チームを広く知ってもらう活動
・グッズ
=応援グッズの開発、販売
・地域担当
=地域イベントへの参加、自治体との関係づくり、試合来場の呼びかけ
・ファンクラブ
=ファンクラブへの企画、商品開発、募集、情報誌などの制作・発送、試合への観戦の呼びかけ
・ユーススタッフ
=高校生チームの運営
・ジュニアスタッフ
=中学生チームの運営
・ジュニアスタッフ
=小学生チームの運営
・スクールコーチ
=幼稚園、小学校のスクール活動の展開
など
どうですか?多くの仕事があって、サッカーチームと同様、裏方の仕事もチームワークで仕事を進めていることが分かりましたね。で、ここで仕事をしている人々の共通点は、みんなサッカーが好き!なこと、そしておそらくみんな自信を持って仕事に取り組んでおられると思います。
小さいころからサッカー選手になりたいと思う皆さんにとって、一番いいのは全員がサッカー選手になれることですが、ご存知のようにみんながなれる仕事ではないのも事実。
もちろん、その目標に向かって頑張ることはとても素晴らしいことです。でも、なかなか上手くならないとか、ライバルがすごい!とか、あるいはケガをしてしまって・・・あきらめざるを得なかった時、
ひょっとすると、「好きなサッカーに関わる仕事にしたい!」と考えれば、こんなにたくさんの仕事があるのがサッカーです。
好きなサッカーを仕事にできる可能性は広がるのではないでしょうか?
私はみなさんが、好きなことを仕事にしてもらうのが一番と考えます。
今回はそんなことを少しお伝えするために、このテーマにしてみました。
Q2. その仕事の中で、やってみたいなあと思う仕事または、これなら私できそう!という仕事を見つけてください。(思考力)
どうですか?この回答例はありません。みなさん自身のやってみたいこと、それが正解です。
Q3. その仕事をホントにしようとしたら、どんなことをするとその仕事につけるでしょうか?(情報収集力)
こちらはどうでしょう?
どの仕事もそうですが、その仕事に必要な知識や能力、技術は異なりますよね。もちろん、仕事に就いてから、学んでいくことも多いですが、今中学なら高校で、今高校なら大学でいち早くそれを学んでいくこともその仕事につける可能性につながりますよね。
ホントはこうやってこれからの進路を決めてほしいんです。偏差値がいくつだから、その偏差値で合格できそうな高校、大学を選ぶというのは、少し違うように私は思うのです。私はこんな仕事がしてみたい!だからそんな仕事に就けるためにこんなことを学んでおきたい!だから、それが学べる高校、大学はここだ!って進路を考えてほしいんです。
就きたい仕事が分からない・・・・
そんなこともあると思います。なので、このブログのように世の中のことを少しづつでも知る機会や、そこにある仕事について少しづつでも知ってもらいたいなあと思っています。
まだ決めなくても・・・・
そうですね。でも決めなくてもいいけど、知っておくのは少しでも早い方がよいかなあとも考えます。
とにかく、好きな仕事についてもらいたいと思います。
例えば、サッカーチームや運営会社の仕事では、チームの監督やコーチ陣は、やはりサッカーの経験が必要ですね。また、フィジカルコーチは、医者に代わって「代替治療」を行う必要があり、代替医療が行えるのは、鍼灸師やあん摩、マッサージ師、柔道整復師などの資格を持つ必要があります。
また、試合分析に携わる人は、試合の経験のほかにITの技術や、分析に必要な能力が必要になりますよね。通訳は、もちろん語学力ですし、マネージャーは用具に対する最新の情報と活用方法を知って行かないといけません。運営会社で言っても、営業部スタッフや事業部スタッフ、広報などは企画力やクリエイティブ力は必要かと思います。
そして、どの仕事にも共通して必要なのはコミュニケーション力。
なんと言ってもチームワークで行う仕事ばかりですから、相手のことが理解でき、こちらの考えがきちんと伝えられなければならないですものね。
一度、皆さんのなりたい仕事をインターネットで「○○になるには」で検索してみてください。
また、それぞれの仕事に必要なチカラの中に、今自分が得意とすること、あるいは興味や関心があることがあれば、是非トライしてみてください。
どうやってトライするのか?
すぐできることは、学校の教科の中にもありますよね。
医療であれば、理科とか生物、あるいは保健体育、IT系はもちろんプログラミング学習などでしょうか?共通能力としてのコミュニケーション力は、国語や英語に算数・数学なんかも関わってくると思います。
どうですか?少し学校の勉強にも関心が出てきたかな笑。
自分が好きなことを仕事にしてほしい。そのためにも、漠然と仕事を考えるのでなく、今回のテーマのように段階をわけて考えてみることをみなさんへ提案したいと思います。
では、また。