中学・高校生のための よのなかマーケティング・キャリア教育 授業テーマ集

中学・高校の「現代社会」「公共」「総合的な学習の時間」で、これから求められる「思考力・判断力・表現力」を養うための探求型授業で使える授業テーマ集です。 Copyright Masanori yano

テーマ4回答例「コンビニの秘密のボタン」

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みなさん、こんにちは。

では、早速テーマ4の回答例です。

 

Q1ファミリーマートやローソンが年齢ボタンをなくした理由はなんでしょうか?

理由は2つです。

1つは、ボタンがなくても分かるようになったこと。どうしてかって?それはポイントカードをみんなが使うようになったから。ファミリーマートならファミマカード、ローソンならポンタカードがあるよね。あのカードに登録されている情報をレジのたびに読み取るので分かるようになったからです。(クレジット機能がないものは分かるんだろうか?)

もう1つの理由は、前にも説明した人出不足に関係しているのですが、レジを操作する店員さんが色々多様化していることで、操作を簡素化したいからではないかと思います。以前なら学生さんが中心のアルバイトが、外国人の方になったり、高齢者の方になったりしています。なので誰でもが出来るようにする必要があって、少しでも操作を簡素化し覚える負担を軽くしたいというのが理由です。

コンビニでは一人でたくさんのことを覚えないといけないですからね。

わかったかな?

 

Q2セブンイレブンが残した理由はなんでしょうか?

 

さあ、セブンイレブンはなぜ残したのでしょうね?

これは、私が考える仮説ですが、1つは、より多くの情報をつかみたいからではと考えています。無くしてしまうと、ポイントカードを使わない人 の情報は取れないですよね。

あと、これは聞いた話ですが、セブンイレブンと他のコンビニでは「年齢ボタン」で得られる情報の確からしさ=いわゆる精度が違うといわれています。他のコンビニの精度は10%とか30%いうレベルらしく、それに比べてセブンイレブンのそれは70%あるとか。この精度の違いは店員さんの教育にあると思われます。コンビニでは各店の状況は異なります。なのでコンビニ各店が自店の改善を自分たちで考えることは重要です。そこで必要となる情報が正しくなかったら改善が出来ない。その意味では、店員さんに操作の簡素化以上に、各店をよりよくしてもらう気持ちを持ってもらうために残したのではないかと私は考えたりします。

みなさんどうでしょうか?


Q3このボタンで集まるデータを何に活用するでしょうか?

これは、年齢や性別からみた購買状況の変化によるお店に置く商品の選定や、販売促進といわれるお客様へのコミュニケーションの改善に活用されます。

セブンイレブンでは、仮説検証といって、こうすれば買ってもらえるのではないかという仮説をまず立てて、それをお店でやっみて、狙ったお客様が買ってくれたかどうかを検証するということを絶えず行っています。そして、より便利に利用してもらえるコンビニ作りにつなげています。なので余談ですが、コンビニの中でも売上の効率が他のコンビにより良くなっています。

 

今日はここまで。

さて次回はどんな授業テーマにしましょうか。

 

では、また。