中学・高校生のための よのなかマーケティング・キャリア教育 授業テーマ集

中学・高校の「現代社会」「公共」「総合的な学習の時間」で、これから求められる「思考力・判断力・表現力」を養うための探求型授業で使える授業テーマ集です。 Copyright Masanori yano

テーマ16回答例「ストローが突然悪者になる?」

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みなさんこんにちは。

早速回答例にいってみましょう。

 

Q1.なぜストローなんでしょうか?(情報収集力 思考力)

 なぜストローか?いろいろ調べてみると、ストローってほとんどリサイクルされていないようですね。それも一つの要因なのかもしれませんが、他の要因としては、「なくても何とかなるから」では?と思います。


数学でみんなが習ったあれです。必要条件、十分条件必要十分条件ですね。
容器については、水分を飲むためは必ず必要な物=必要条件となりますが、
ストローは水分を飲むために必ず必要かといえば、なくても飲める物=十分条件
当たります。(フラペチーノやマックシェイクなどはないと困りますが笑)
まずストローが廃止になった理由は、そんなところにあるようです。

マーケティング的には、生活基盤の商品と生活提案の商品という商品の持つ価値の違いと言うことになるでしょうか。生活基盤商品は生きるためにほぼ必ず必要な商品で、生活提案商品は暮らしをより良く快適にするための商品です。

 

ストローは、より飲みやすくなる、こぼしにくくなる、より見た目にカッコ良くなる?といった生活提案商品っていうことかなあ。この捉え方は人や場所によって変わります。男性と女性では違うし、病院などでは寝たきりの患者さん等にとっては、ストローはなくてはならないものになっていると思います。なので、最近になって、障害のあるお客さんへの対応はどうするのかが話題になっています。

 

いずれにしても、今回のストロー廃止はスタバやマクドナルドなど業界をリードする企業が世の中に対して、より地球環境へ関心を喚起させるきっかけになるでしょうね。

 

Q2.日本では、別のある物が地球環境の側面から取り立たされることがよくあります。さてそれはいったいなんでしょうか?(情報収集力 思考力)

これは分かるよね。

 

正解は、割り箸。割り箸はもともと、林業で木を育てる際、大きくしっかりした木にするために必要な光や養分を得るべく、周囲の木をあえて切る間伐(かんばつ)を行った際、切った木をそのまま廃棄せず再利用して作られていました。

 

しかし、最近では、わざわざ割り箸を作るために、間伐材ではない木を輸入しているといわれています。このことで世界で森林が減っていくということが問題視されています。

なので、牛丼屋さんや麺類のお店で、何度も洗って使えるお箸に変わっています。

 

地震や災害も含め、自然環境の変化が私たちの生活に大きく影響します。海洋環境の悪化は、結局は食物連鎖として我々の生活に大きく影響する。そのための取り組みとして、今回のニュースを考えてもらえればよいのかと思います。

 

では、また。