中学・高校生のための よのなかマーケティング・キャリア教育 授業テーマ集

中学・高校の「現代社会」「公共」「総合的な学習の時間」で、これから求められる「思考力・判断力・表現力」を養うための探求型授業で使える授業テーマ集です。 Copyright Masanori yano

授業テーマ29「自然災害の教訓を活かす商品開発をしてみよう」

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みなさん、こんにちは。

 

早速ですが、明日3月11日は、東日本大震災から8年の日となります。

改めて、数多くの方が被災され、いまだに元の生活へ復興できていない方がたくさんおられます。心よりお見舞い申し上げます。

 

災害は、私たちに様々なことを教えてくれます。

 

日常では考えられないことが起こり、どう対応するか、

今後起こったときにどう備えるか

まさに、「教訓を活かし、備える」大切な機会にもなります。

 

先日、住宅設備メーカーの「LIXILリクシル)」が、

災害の際、普段と同じように使えるトイレを開発しました。

 

普段、1回の洗浄で5リットルの水を必要とするトイレですが、災害時に断水などが起こった場合に外から水を入れて使え、さらに1回わずか1リットルで洗浄できるというものです。このトイレを災害時の避難所となる学校などへ設置できればと考えられています。

 

また、みなさんはダンボールで作る簡易ベッド」は知っていますか?

 

これまで、災害の避難の際、避難場所となる学校の体育館などで、床の上に雑魚寝というのが一般的でした。床の上に寝ると、体痛いし、ホコリがすごいので呼吸器系の病気などを持つ方には非常に危険。また、エコノミークラス症候群(長時間同じ姿勢を強いられると、脚が圧迫され、血流が悪くなって、血のかたまりができて肺の静脈を詰まらせる)にもなりやすい。その負担を軽減するために、大阪のダンボール会社が段ボール製の簡易ベッドを開発されました。

 

平成30年7月豪雨で被害の大きかった岡山県倉敷市では、全避難者分の2,400台が届けられたそうです。

 

こういった、商品を開発される会社、そして開発を進めた人、すばらしいですね。仕事って、どんな仕事も「よのなかのため」に行っている。お金儲けだけではないことがわかってもらえると嬉しいです。

 

昨年、本当に自然災害が多かった。

昨年の1年間のあらためて振り返ってみましょう。

 

島根県西部地震

2018年(平成30年)4月9日1時32分頃に島根県の西部を震源として発生した地震である。地震の規模はMjma(気象庁マグニチュード)6.1で、震源の深さは12kmである。

最大震度5強を島根県大田市で観測した。

 

大阪府北部地震

2018年(平成30年)6月18日7時58分ごろ、

日本の大阪府北部を震源として発生した地震

地震の規模はMj 6.1(暫定値)。最大震度6弱大阪府大阪市北区高槻市枚方市茨木市箕面市の5市区で観測した。

 

平成30年7月豪雨

2018年(平成30年)6月28日から7月8日にかけて、

西日本を中心に北海道や中部地方など全国的に広い範囲で記録された

台風7号および梅雨前線等の影響による集中豪雨

 

平成30年台風第12号:

2018年7月25日に発生し8月3日まで存命した台風。

東から西、西から南へと進む異例のコースから、“逆走台風”とも呼ばれた。

 

平成30年台風第20号:

2018年8月18日に発生した台風。

強い勢力を保ったまま23日21時頃徳島県南部に上陸。

24日0時前には兵庫県姫路市付近に再上陸

 

平成30年台風第21号:

2018年8月28日に発生し、9月4日に日本に上陸した台風。

25年ぶりに「非常に強い」勢力で日本に上陸し、特に近畿地方を中心に大きな被害を出した。

 

北海道胆振東部地震

2018年(平成30年)9月6日3時7分に、日本の北海道胆振地方中東部を震源として発生した地震地震の規模はMj6.7(暫定値)、震度階級で最も高い震度7で、北海道では初めて観測された。

 

(出典 wikipediaより抜粋)

 

など、ほんとにすごいですね。

 

私自身も大阪府北部地震は、通勤中にほぼ震源地付近で被災し、いわゆる「帰宅困難者」を経験しました。また、平成30年台風第21号では、私が住んでいる京都もほぼ直撃を受け、一部自宅の損傷を経験しました。

 

私はおかげさまで、幸いにも無事でしたが、いずれにしてもみなさんの周りにも、いつあってもおかしくないのが自然災害です。

 

なので、今回はこういった災害の際でも、少しでも人々が身もココロも楽になれる商品を探してみて欲しいのです。

 

では、クエスチョン

 

Q1.自然災害時のことを考えて作られた商品やサービスを見つけてください。

 (情報収集力)

 

Q2.見つけた商品やサービスを参考に、皆さんならどんな商品やサービスが作れそうですか?

難しいかな?考え方のヒントを書いておきますね。

 

その1「災害が起こると、私たちにこんなことが影響する」(情報収集・分析力)

その2「そのことで、人々にこんな状況が生まれる」(問題発見力)

その3「それを解決するには、こんな商品やサービスがあればいいのでは」(問題解決・創造力)

 

どうでしょう?一度トライしてみよう!

 

最後に)

以下は、私が「大阪府北部地震」を経験した日に、私のフェイスブックに投稿した備忘録です。皆さんの参考になるかもと、掲載しておきますね。

 

今日(2018年6月18日)

思った事、備忘録まで。5つの大切なこと

 

1.スマホの充電器

毎日持ちましょう。

家族のこと、仕事の連絡、情報収集など

いつも以上にスマホを使います。コンビニに売ってますが、充電されているのは少ない。すぐなくなります。絶えず接続コードと合わせて持っておきましょう。

 

2.水

何かあれば、すぐ買いましょう。

いつもより大目に。

いつもと違うことを今からします。

そのために。

また、自身の居場所を確保した時のために。

 

3.お金

ATMはいつ止まるかもしれません。

気持ちの余裕も含め、ある程度のお金を持っておきましょう。

 

4.早めの判断が大切

季節によりますが、早めの判断が大切かと思いました。冬ならもっと早い時間かもしれません。今日のような状況では、電車頼みも夕方や夜になってからは、非常につらいと思います。今日のような日は、日中は暑い。気温が下がる午後3時かと。いろいろ選択肢を考えて、早めの時間に少しでも状況が良くなる行動を決断しましょう。あと必ずいつも折りたたみ傘を持っておきましょう。

 

今日は午後3時に歩くことに決めました。何とかなるところまで帰ることができました。途中コンビニが助かりました。

 

5.みんなに優しくなりましょう。

皆同じ状況。同じ状況の方々との会話で、今日も助かりました。

 

皆さまの何かしら参考になれば。

失念前の私自身への備忘録です。

取り急ぎ。皆さま、これからも気をつけてくださいませ

 

では、また。