テーマ3回答例「進化系コンビニをマーケティング」
皆さん、こんにちは。テーマ3はいかがでしたか?
難しかったかな?
先日大学入試センターが公開した新学習指導要領に基づく
大学入試試験のプレテストで出した設問が公開されました。
現代社会では、作問に対する考察・構想として「社会的事象等の意味や意義、特色や相互の関連について、概念などを活用して多面的・多角的に考察することができる」「現代社会に見られる課題を把握し、その解決に向けて構想することができる。複数の立場や意見を踏まえて解決に向けて選択・判断することができる」とされています。
設問自体も大人が読んでもなかなか考えてしまう問題でした。
そんな問題を解くための思考力や判断力、表現力の練習になればとさらに思いました。
さて、回答例です。
Q1コンビニがいま悩んでいる課題とはいったいなんでしょうか
人手不足も課題ですが、進化系コンビニをつくる課題とはなんでしょうか?
これは授業テーマその2で見てきたこととも関わりがありそうです。
(問題発見力・分析力・洞察力)
大きく言えば、売り上げの伸び悩みです。テーマその2で皆さんも知ってもらった売上や平均客単価は、過去からの推移でみるとそんなに伸びていません。もっというと、新しく作った店舗にくらべて今あるお店(既存店といいます)は売上が下がる店も多いんです。となると、どう考えるかな?
そう、もっと多くのお客さんに来てほしい。ところがです。今コンビニは全国で何店舗ありましたか?約5万5000店でしたね。これは、競争の激しさを示しています。
他のお店とのお客さんの取り合いが始まる。すると、違いをつける必要があるというのも課題です。基本的には各社は置いている商品で違いもつけるのですが、それも限界があるので別の方法で違いをつけないといけない。というのが回答になると思います。
Q2ファミリーマートはなぜコンビニでコインランドリーをしようとしているのでしょうか?(分析力・洞察力)
さて、コインランドリーはどんな人が利用しますか?
以前は、一人暮らしの学生さんが多かったのですが、今利用しているのはなんとお母さん、それも働いているお母さんが多くなっていると言われています。家に洗濯機があるのになぜって思うでしょ。実は働いているお母さんは非常に忙しくて毎日洗濯ができないのです。
また、働いているので洗濯が夜中になったりすると、マンションなどでは騒音迷惑となったりするし、たとえ洗濯したとしてもマンション自体が外に干せなかったり、干せても突然の雨でも取り込めない状況です。それで、お母さんは週末にひとまとめで洗濯となるのでその量が家族の分も合わせると、相当な量に。家の洗濯機ですれば何回も洗濯機を回さないといけない。ということでコインランドリーを利用するお母さんが増えた。ということです。
また、平日の夜の洗濯も気兼ねなくコインランドリーならできるし、コンビニにくっついていると安心でしょ。で、そのコインランドリーがコンビニにあるとなると、近くにあるコインランドリーのないコンビニより、すこし遠くてもそちらのコンビニにいきたくなりますよね。駐車場もある。ほら、他のお店からお客さんが来てくれますよね。さらにいうと、コインランドリーには待ち時間がある。その時間をコンビニで過ごしてもらえると、コーヒーやドーナツでも勝手もらえる可能性もある。つまり、客単価が上がり、売上が上がる。
なので、コンビニにコインランドリーをつくるとなるわけです。
わかったかな?
Q3ファミリーマートはなぜコンビニでフィットネスクラブをしようとしているのでしょうか?(分析力・洞察力)
さて、こちらの場合はどうでしょうか?
今回のフィットネスクラブは24時間制のフィットネスなので、
誰がいくかとなると、平日の日中や休日も忙しい都会のビジネスマンが対象です。
コンビニ自体が24時間なので、夜遅くやほんとの深夜に合わせて利用してもらうことが狙いのようですね。
しかし!なんですが私の見方でいうとそれで良いのどうかとも思います。
もちろん、他のコンビニからお客様に来てもらう1つにはなると思いますが、
このお店はどこでもできるというものでもないでしょうね。
事実このフィットネス+コンビニは300店舗くらいを目標とするようです
私なら・・・ですが、
フィットネスクラブにもっともよく通っているのは、実は高齢者。
高齢者は、各世代の中で一番健康に敏感な世代です。とにかく、元気でいたい。時間は十分にあるし、お金も貯金がたくさんある。さらにフィットネスクラブに行くとお友だちもできたりして、昔なら病院が集まる場所だったのですが、今は元気な高齢者が多いので、フィットネスクラブにシフトしました。
この高齢者の方々により来てもらえるようにするために、コンビニにフィットネスクラブをくっつける。今以上行き帰りにコンビによってもらえそうですよね。お友だちとのおしゃべりをコンビニのスペースでというのもさらに広がるかもしれません。
こんな風に別の意見もあってもよいと思います。
いずれもポイントは、誰に来てもらうかというマーケティングです。いわゆるターゲットを絞り混むマーケティングの基本で、他の店でなく、うちのコンビニに来てもらいたいお客さんを決めて、その方が来たくなるような他のコンビニとの違いをつけて来てもらえるようにする。そのことで、コンビニでのお買い物機会を増やして、売上を増やすという作戦です。
Q4さあ、みなさん、例えば中学生、高校生により来てもらえるコンビニになろうと思ったら、どんなコンビニに進化させますか?自由に発想して、その理由まで教えてください。(創造力)
この回答は「今のコンビニに何をプラスする?」の視点で考えてみてください。
どうだったでしょう?色々アイデア出たかな?
私だったら、何にするか?そうだねー。たとえば学習塾ってどう?あるいは中高校生専用のレンタルルームとか笑
この回答はきっと皆さんの方がよいアイデア出せてるのではと思います。
では、今日はこの辺で。
次のテーマもコンビニにしようかな。