中学・高校生のための よのなかマーケティング・キャリア教育 授業テーマ集

中学・高校の「現代社会」「公共」「総合的な学習の時間」で、これから求められる「思考力・判断力・表現力」を養うための探求型授業で使える授業テーマ集です。 Copyright Masanori yano

授業テーマ27「“中高生の”『嵐』活動休止の経済効果を試算してみよう」

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みなさん、こんにちは。

 

先週、衝撃的なニュースが飛び込んできましたね。

そう、「嵐」の活動休止宣言!ですよね。みなさんも驚いたのでは?

#大野くんの夏休み とかリーダーの大野さんがメンバーに提案され、他のメンバーが賛成したとかいわれてますが、ねー。20年ですからね。各メンバーやりたいことも沢山あるのでしょうから、なんか、気持ちがわかりますよね。

2020年の12月31日をもって活動休止されるとのことで、今年を含めて2年間の間、ライブなどを通じてファンの方々へこれまで20年の感謝を伝えていかれると思います。

 

皆さんの中にもファンが多いのではないですか?「嵐」は老若男女問わず、幅広い層から愛されるグループですよね。

 

この活動休止宣言を受けて、実はファンクラブの会員数が急激にうなぎのぼりらしいです。事実かどうかは定かではありませんが、ファンクラブの会員番号が、1月まで237万番台だったのが、1月27日の活動休止宣言以降急激に増え、こちらも定かではありませんが、2月1日で270万番台へ突入したとか。約1週間で30万以上も会員が増えたことになりますね。

 

なぜ増えるかというのは、皆さんよくご存知ですよね。

ファンクラブに入ってないと、ほぼライブには行けないというのがその理由ですよね。昨年まででも抽選に当たらないファンの方が多数いらっしゃったと聞いてますが、このまま増え続けたら、ますます抽選に当たらない可能性があると思うのですが、「ダメもとで」と皆さん考えているのかな~。

とにかく、そんな状況です。おそらく昨年の安室奈美恵さん以上の盛り上がりが2年間続くでしょうね。

 

盛り上がりを測る指標みたいなものが「経済効果」っていうのは、授業テーマ24 「ヒット商品から、よのなか変化を逆分析してみよう!」でも少し触れましたが、せっかくの皆さんが関心のある機会なので、今回はこの「経済効果」を授業テーマにしてみたいと思います。

 

まずは、「経済効果」とは・・・・

経済効果(けいざいこうか)または経済波及効果(けいざいはきゅうこうか)とは、新規に需要が発生することにより、その需要を満たすために生産が連鎖的に誘発されることである。それによって発生する金額の合計額(生産誘発額)や[1]、何らかの事象が起こることによって発生すると推測される需要量より算出された合計額を指すこともある。 引用:wikipedia

とされています。

わかりやすく、今回の「嵐」の活動休止宣言でいえば、嵐が活動休止!→エーっ、この2年間の間にライブに行かないともう見れない!→ファンクラブに入会しないと!のように、活動休止ということが、新しい「欲しいもの」や「したいことを」生み出して、そこにそれまでなかったお金が動く合計額ということですね。(わかったかな?)

 

安室奈美恵さんの引退のときは500億円といわれていました。今回の「嵐」活動休止による2年間の経済効果は、約3,259億円と報道されています。関西大学の宮本名誉教授という方が試算されたそうです。

この1週間で増えたファンクラブ会員の年会費(初年度5,000円?)だけでも、もう15億円以上ですものね~。

 

が、がです。

 

こういった経済効果の試算って大人を含めた全体の試算なので、例えば皆さん、中学生・高校生にとっての経済効果って、どのくらいなのかはわからないでしょ。

 

なので、皆さんの目線で「嵐」活動休止の経済効果を試算してみてもらえませんか?というのが、今回のクエスチョンです。

 

では、やってみましょうか?(笑)なんとなく楽しくない?このテーマ(笑)

 

まず、わかりやすくするため、前提条件を決めてみますね。

 

あなたは、嵐のファンです。でも、これまではファンクラブにも入らず、CDも買わないどちらかというと、テレビで応援していて、お金はほぼ使っていなかったということにしましょうか?(これまでの経済効果は0円です)。で、今回の活動休止宣言で、あなたのココロに火がついた!(笑)。さあ、ここからとことん嵐を応援することにします。おっと!なんと嬉しいことにお母さん、お父さんも応援してくれるみたいです!

最も近いライブなら言っても良いって!(あっ、お母さんも一緒に行くって!)さらに!わかりやすくするために、年に1回はライブに当たることを条件としてつけちゃいましょうか笑。(現実難しそう<笑>)

 

さて、

Q1. あなたが、これから使うお金を計算してみましょう!(思考力)

 

今回はこれだけ。さて、どう考え、どう計算しますか?そうそう、そんなにお小遣いもらっていないし、そんなに経済効果ないのでは?とはあまり考えず、まずは「買いたいもの」「してみたいこと」を出してみてやってみましょうよ。

 

それと、直接必要なお金と、間接的に必要になるお金を意識してみてください。

ヒントになりますが、間接的にかかるお金というのは、たとえばCDを買いに行くのにCDショップに行く電車代などの交通費などのことです。

 

今回の授業テーマは「経済効果」というものがどんなものなのかを体験するのが狙いです。答えはありません。ヒトそれぞれで結構です。どんな風に考えて試算するかが狙いです。一度ワクワクしながら情報収集してやってみてくださいね。私も、皆さん目線でやってみたいと思います。

 

最後に)

「経済効果」というのは、その出来事に対して需要が喚起されて生み出されるお金の額です。そのお金はよく考えると、他に使っていたあるいは貯金していたお金をそちらへ使うということでしかありません。どこからか勝手にお金が生まれるのではなく、「使い道」が変わるだけということも知っておいてくださいね。

 

2020年のオリンピック・パラリンピックも経済効果は全国で32兆円といわれています。そこには税金の使い道もあれば、皆さんの消費もあれば、海外の観光客の消費も入っていて、もう地球サイズ、国サイズのお財布の使い道がオリンピック・パラリンピックに集まるということですよね。

 

皆さんのワクワクする回答待ってますね。

では、また。