中学・高校生のための よのなかマーケティング・キャリア教育 授業テーマ集

中学・高校の「現代社会」「公共」「総合的な学習の時間」で、これから求められる「思考力・判断力・表現力」を養うための探求型授業で使える授業テーマ集です。 Copyright Masanori yano

テーマ20 回答例 「マクドナルドの伝説メニューの秘密」

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みなさん、こんにちは。

では、早速回答例にいってみましょう。

 

Q1.飲食店の最も基本的で大切なことを「QSC」といいます。さて、「QSC」とは何でしょうか?(情報収集力)

 

分かりましたか?回答は、

 

Quality<クオリティ>=品質

Service<サービス>=サービス

Cleanliness<クレンリネス>=清潔さ

 

ですね。

少し説明すると・・・

Quality(品質)

具体的には提供するメニューの美味しさ、素材の安心、安全などを指します。利用する私たちからすると当然のことですし、だから安心して利用するんですよね。

 

Service(サービス)

お店として、心地よい空間をつくること。これは、テーブルやいす、あるいは照明BGMなどや、マクドナルドで言えば、手を洗うところ、ナプキンそしてWifi環境などもそれに当たります。そして、ドライブスルーや郊外のマクドナルドにはキッズルームや遊具なんかもありますね。

そして、一番のサービス提供がそこで働く人のおもてなしなんですね。

マクドナルドでは、「クルー」と呼ばれるアルバイトのスタッフのほか、「トレーナー」と呼ばれるクルーのトレーニングを行う人、そして「スター」と呼ばれる接客・サービスのスペシャリストとして、お客さまをおもてなしするお客さま係の方と全体をまとめるチームリーダー役の「スウィング・マネージャー」で構成されています。

おもてなし役を「スター」というあたり、一番お店の中で重要な役割と考えていることが分かりますね。

 

Cleanliness(清潔さ)

これは、もちろん衛生的な厨房、調理器具をキープする、客席やお店の床などを常に清潔にしておくことですね。よく「スター」と思われる方が、フロアに立って目配りしながら、ゴミや汚れを清掃されていますね。

 

そうそう、クレンリネスでいえば、

一番そのレベルが分かる場所ってどこか分かりますか?

 

実は、トイレなんですよ。一番、汚れやすい場所ですよね。

みなさんどうですか?トイレが清潔なお店と、そうでないお店どちらに行きたいですか?

当然、清潔な方ですよね。

 

なので、私のような仕事をしている人は、お店に入ったら必ずトイレに行って清潔さをチェックしたりするんですよ。必ずと言っていいほど、トイレが清潔に整えられているお店はいいお店です。みなさんも、是非チェックしてみてください!

 

Q2.マクドナルドでは、この「QSC」にもうひとつVをつけて「QSC&V」としてレストラン・ビジネスの理念としています。では、Vとは何でしょうか?(情報収集力)

 

これも、マクドナルドのホームページに行くと、すぐ分かりましたよね。

Vは、Value<バリュー>=価値です。

 

マクドナルドでは、具体的には以下のように説明されています。

Q(品質)、S(サービス)、C(清潔さ)が最高の形で結びついたとき生まれるのが、さまざまなValue(価値)。それは、おいしいものをおいしく食べられる素敵な空間、家族の笑顔がこぼれるくつろぎの場、いつ行っても楽しい場所、車に乗ったままで買えるドライブスルー。お客様の「満足」につながるものすべてがValue (価値)なのです。本物のV(価値)を生み出すために、私たちは常に完成されたQ、S、Cの実践を心掛けています。

http://www.mcdonalds.co.jp/company/outline/rinen/

 

このことをマーケティングでは、「体験価値」といいます。

マクドナルドに行く、自転車を止める、お店に入る、カウンターに行く、オーダーをする、ハンバーガーを待つ、受け取る、テーブルで食べる、トイレに行く・・・お店を出るまでは全てマクドナルドでの体験ですよね。その一つ一つにみなさんは何かしらの感情を持ちますよね。それが価値なんですね。マクドナルドでは、その感情を最高にいいものにしよう!とQ(品質)、S(サービス)、C(清潔さ)を軸に考えます!ということが、QSC&Vとして表明されています。

 

Q3.さて、「スマイル¥0」は、QSCのどれにあたるものでしょうか?(思考力)

  もうわかりますよね。

「スマイル¥0」は、S(サービス)にあたります。

私たちへの宣言でもあり、そこで働くクルー一人ひとりの「ココロ」の約束が「スマイル¥0」何ですね。

 

なんだか、マクドナルドの仕事一度体験したくなりましたね。

ちなみに、マクドナルドでは、このQSC&Vをふくめマクドナルドの仕事をみなさんに体験をしてもらい、みなさんのミライに役立ててもらうキャリア教育の支援も行っていらっしゃいます。

 

マクドナルドのキャリア教育支援

http://www.mcdonalds.co.jp/company/community/mc_discovery/

 

今回は、マクドナルドのPRのようになっちゃいましたね。

私は関わっている? 

いえいえ、一切関わっておりません。<笑>

 

どんな、飲食店、レストランでも実践されている「QSC」ということと、もらってそこに込められた思いから、何かしら気付きが生まれるとと思い、今回はみなさんに紹介しました。

 

いよいよ、テーマも20個まで行きました。年内にあと10個くらいできるかなあ。

一度、整理しないとかなとも思っています。

 

では、また。