授業テーマ21「その気にさせる!ネーミング」
みなさん、こんにちは。
すっかり秋になりましたね。
みなさんは今体育祭や文化祭の準備で忙しいのではないかと思います。
体育祭も、文化祭もみなさんにとっては、学校行事の一つかもしれませんが、見方を変えると、少し大げさかもしれませんが、オリンピックやライブ等と同じ一大イベントです。来てもらう方々に楽しんでもらうために、先生や生徒会の皆さんとともに企画し、準備し、当日の運営をスムーズにできるようそれぞれの役割をのなかで、楽しんでもらえたら良いかなと思います。
ひょっとすると、自分自身のしたいことや好きなことが見つかるかもしれません。
さて、今回は「ネーミング」をテーマにみなさんと考えてみたいと思います。
秋は、新しい商品がたくさん出るタイミングです。もうコンビニやスーパーではすっかり日本でも定着した「ハロウィン」をテーマとした商品がたくさん出ていますね。これはシーズン催事と言って、期間限定で販売する商品ですが、この期間限定の商品については、授業テーマ6「験(げん)担ぎビジネス」でも取り上げましたね。
同じ、期間限定商品でも、季節に合わせたものもあります。
その一つに、アイスクリームの「ハーゲンダッツ」が出した商品があります。
その商品名が楽しい!
「童話になりきったハーゲンダッツ」
アリスの紅茶~クッキーを添えて~
白雪姫の林檎~カスタードとともに~
です。
秋のデザートを感じさせる紅茶や林檎の商品を童話の世界をモチーフにして仕立てて
発売されました。
どうですか?なんかすごい食べたくなりませんか?
えっ?もう食べた!さすが!
私がこのネーミングがすごいなあと思うのは、
一つは「童話」という皆さんが、何となくでも頭の中にその世界観をイメージできるものを、紅茶や林檎の美味しさと結び付けて、食べたい気持ちを倍増させていること。
また、~クッキーを添えて~とか、~カスタードとともに~なんていわれると、本格的なデザート専門店のメニューのように感じるのでで、ますます食べたくなる!事ですね。
期間限定ということもあって、ヒットしそうな予感がします。
ハーゲンダッツは元々から、上質感のある商品を提供していますよね。
みなさんもハーゲンダッツと言えば「高級」「美味しい」・・・っていうイメージが皆さんの中でもブレなくあると思います。
それを「ブランドイメージ」というのですが、その「ブランドイメージ」をずっと持ってもらうためにも、こういった期間限定の商品を通じてみなさんへ体験して、実感してもらうことが大切なんですね。
「ネーミング」って、マーケティングではとても大事です。
例えば、今回の商品も単純に「ハーゲンダッツ紅茶味」とか「ハーゲンダッツ林檎入り」っていう商品名だったらどうですか?「ふーん」って思うくらいかもしれませんよね。
その意味でも、「ネーミング」は、買って欲しいお客さんへ、簡潔に商品の良さを伝え、買っていただくための「魔法の言葉」である必要があります。そして、このネーミング一つで売れ行きが大きく変わったものはたくさんあるんですよ。
さて、そこで皆さんにクエスチョンです。
Q1 みなさんの中で、「この商品のネーミングすごいよね」と思う商品を探してみてください。(情報収集力)みなさんなりの商品見つけてくださいね。
Q2 さて、皆さんが見つけたその商品のネーミングは、どういう点ですごいのか私に教えてください。「誰に」、「何を」、「どのように伝えている」からの視点で教えてください。(分析力・創造力・表現力)
Q3 では、ここからはみなさん商品開発のメンバーです。以下の商品に素敵なネーミングをしてみてください。(創造力、表現力)
商品:チョコレート
想定ターゲット:なんと!学校の先生です。笑!
特長:
1.片手でつまめる小粒タイプにしています。
2.チョコレートの持つ糖分補給による集中力アップ効果のある「集中!」チョコと、リラックス効果のある香りをもつ「休憩!」チョコの2種類が入っています。
3.「集中!」チョコの方は、糖分の方は気になる方のために糖質をオフにしています。
4.パッケージは、携帯しやすく、机の中に入れても一見チョコレートと分からない<笑>スマホサイズの缶のペンケースのようなパッケージです。
さあ、いかがでしょうか?これで考えていただけますでしょうか?
よろしくお願いします!
では、また。