授業テーマ35 「課題解決力 中高生による空き店舗の活用を考えてみよう」
みなさん、こんにちは。
ずいぶん、ご無沙汰してしまいました。皆さんはお元気ですか?
約2か月ぶりですが、その間にもたくさんの方に見ていただきありがとうございます!
この2か月で私自身も実はいろいろ変化がありましたが、よのなかもいろいろなことがありましたよね。
大きなところでは、
・ラグビーがベスト8まで進出!
(ベスト4は残念ながら進めませんでしたが、私たちに感動と元気をいただきました!)
・消費税が10%へ
(軽減税率やらで混乱しましたし、キャッシュレスが進みましたね。)
・東日本で台風に災害が発生
(今も不自由な生活をされている方々がいらっしゃったりしています。いち早く皆さまがいつも通りの暮らしに戻られること願っています。)
・そして、昨日10月22日は「即位礼正殿の儀」
天皇陛下が内外に向けその地位と役割を宣言されました。
(やはり日本の歴史はすごいです!)
とまあ、ホントによのなか変化続きです。
さて、今回は、そんな変化の中で起こっている問題を皆さんに解決してもらいたいと思います。
それは、「シャッター商店街」
聞いたことあるかな?
wikipediaでは、「シャッター通り」として説明があります。
シャッター通り(シャッターどおり)とは、商店や事務所が閉店・閉鎖し、シャッターを下ろした状態が目立つ、衰退した商店街や街並みを指す言葉である。中心市街地の空洞化現象を表すキーワードの一つであり、特に商店街を指す場合はシャッター商店街、街並み全体を指す場合はシャッター街と呼ばれることもある。地方では1980年代後半頃から顕著化しており、身近な都市問題として注目されている。
みんなの街には、こういった光景ないかな?
写真のような商店街だけでなくても、例えば駅前で昔は小さな商店がたくさん入っていた施設もそうですし、昔は門前町とか宿場町などで、町のお店が集まる通りがあったところも、だんだんお店が無くなっていってちょっと寂しい状態になっているところなども同じかと思います。
また、よのなかでは空き家も増えてきていますよね。
なぜこんなことが起こっているのかはわかるよね。
「人が減った」
「お店をされていた方が高齢になった」
そうだよね。
「近所にショッピングセンターができて、お客さんがそちらに移ってしまった」
それも大いにあるよね。
どんな街も変化してるんだなあ~
と改めて思ってくれたらいいなと思います。
シャッター商店街や空き家が増えると、どうですか?
街はさみしくなるし、人がいないので治安も悪くなるし、建物が老朽化すると災害などの際につぶれたり、火災が起きたりしますよね。
もっと言うと、
その場所って「もったいない」と思いませんか?
建物が残ったまま使われない状態もそうですし、特に街の歴史につながってる門前町や宿場町あるいは城下町などは、風景も含めてその地域の歴史を表しているものですよね。
うまく活用して残す、あるいはみんなが集まる活気のある場所にしたいですよね。
そこで、皆さんに考えてもらいたいのです。
「私たちならこう使う」っていうのを。
さあそこで皆さんへクエスチョンです。
Q1.みなさんの街で、こういった商店街をまずは見つけて今回のテーマの対象に設定してください。
(情報収集力)
どうかな?ありそうかな?もし無いなら先生に近隣の街(できれば、みんなで行けそうなところ)を設定してもらってください。
Q2.その商店街は、なぜ、以前賑わっていたのでしょうか?
(情報収集力)
何かしら理由はあるはずです。それを調べてみてください。そしてその商店街が今のようになった理由も調べてみてください。
Q3.さて、皆さんがその商店街の1つの空き店舗を使って何かするとします。皆さんなら何をしますか?
(思考力)
どうですか?
一つ条件を出しておきます。
「その活用を通じてその街の何かに貢献すること」
です。
とすると・・・・街全体で今課題になっていることも知らないとですね。
この授業の主たる狙いは、「課題解決力」をトレーニングです。
プロセスは、「情報収集」「課題を解決するポイントを明らかにする」「解決方法を考える」「まとめる」「発表する」が基本的な流れですが、授業のコマ数と「つけたい能力」に合わせて、調整は可能かと思います。
授業としては、グループに分かれて行い、「コミュニケーション力」「チームワーク力」を養うのがポイント。グループ内で役割を決めてもらって行うのもよいかと思います。特に情報収集は、現地に行ってインタビューする係とか、役所の地域振興課などへのインタビュー係とか時間があれば様々なことにトライできると思います。
いかがでしょうか?
実は、この授業テーマは私自身が先日ある街で行ったことから設定してみました。
このテーマに取り組むことで、地域のことがより理解できますし、地域に対して何かしなければ!という気づきにもつながり、結果、地域に対する愛着心も醸成できるかと思います。
もっと言うと、地域と連携し、実際にみんなで考えた活用案をテスト的にやってみるところまでできると、実践のプロセスでの課題解決や、実践成果に対する検証まですべてがよい経験と能力育成になると思います。
すでにこういった授業を行われている先生方もいらっしゃると思いますので、
ぜひご意見等お聞かせいただければ幸いです。
では、また。