中学・高校生のための よのなかマーケティング・キャリア教育 授業テーマ集

中学・高校の「現代社会」「公共」「総合的な学習の時間」で、これから求められる「思考力・判断力・表現力」を養うための探求型授業で使える授業テーマ集です。 Copyright Masanori yano

テーマ34回答例「(思考力・分析力・チームワーク力)買いたくなる!お土産ってどんなもの?」

f:id:masashiki2018:20180107154139j:plain

みなさん、こんにちは。

梅雨も明けて、めちゃくちゃ暑い毎日が続いていますが、体調崩さずに夏休み楽しんでくださいね。

 

さあ早速、回答例を考えて見ましょう。

 

そうそう、先生ご自身も旅行など行かれるかと思いますので、旅行先でのお土産をこの授業テーマの視点で見て、授業で活用できそうなお土産買っていただいて、生徒の皆さんと一緒に考えるのも良いのかなと思います。

 

では、一緒にやってみましょう。

 

Q1~5は、みなさんが買ってきたお土産と、それを選んだ理由ですので、それぞれの回答が答えですよね。みなさんは、お土産を選び、買うという、体験をしてきました。すぐに選べた人や、結構迷った人もいると思います。選んだお土産と、選ぶ時の気持ちが今回のテーマの一番大切なところです。

 

さあ、みんなで発表共有してください。

そうそう、私も買ったお土産、少し発表したいと思います笑。

(過去のもありますし、おすすめのお土産とかではありませんので、あしからず)

 

まずは、これ。

 

f:id:masashiki2018:20190727165403j:plain

 

先日行った群馬県高崎市で買っただるま。(高崎といえば、だるまですね!)

だるまの色で願いを変えているようですね。

(ちなみに、銀色は財力、改革だったかな笑)

 

それから・・・

 

f:id:masashiki2018:20190727165557j:plain

 

島根県のどじょう掬い饅頭(有名ですよね)

 

そうそう、島根県といえば最近は、

 

f:id:masashiki2018:20190727165732j:plain

地元観光キャラクター「しまねっこ」のお土産も笑。

 

さらに、福井県

 

f:id:masashiki2018:20190727171132j:plain

これ知ってるかな?鯖江(さばえ)というところの「めがね堅パン」

鯖江は、めがねのメーカーが集まる有名なところです。

面白いでしょ。

 

それから、福井で言うと、

f:id:masashiki2018:20190727171400j:plain

「さぶとん揚げ」という大きな油あげ。油揚げの消費量が日本一が福井県なんですよ。

ケンミンショーとかで話題になりました。

(写真は、もちろん食べた後です笑!)

 

つぎは、広島。

f:id:masashiki2018:20190727171627j:plain

広島は実は日本のバームクーヘンの発祥の地とされています。そこに厳島の大鳥居についているマークをヒントに作られたお土産ですね。

 

そして・・・広島というと、

f:id:masashiki2018:20190727171923j:plain

 

お好み焼!ですが、これはそのミニフィギュア(っていうのかな?)5種類の広島を象徴する何かが入っているかわからないカプセルのひとつです。あの海洋堂さんが作られています。

 

あ~!もみじまんじゅう忘れた笑!

 

どうですか?参考になりましたか~笑。

 

さて、クエスチョンを続けましょう。

 

Q6 みなさんのお土産選びに共通することを「買いたくなるお土産ってどんなものか」という視点から考えてみてください。

 

みなさん、どんなキーワードが出たかな?

 事前に出したヒントごとに出てきたキーワードを話してみてください。

 

・最終的に決めたの最大の理由に共通点は?

 

たとえば、こんな理由がみんなから出てたのでは?

 

「そこにしか売っていないから」

「その旅行先で有名だったから」

「すごく話題で、人気だったから」

「パッと見て、かわいかったから」

「面白いとおもったから」

インスタ映えしそうだったから」

「美味しそう、美味しかったから」

とか、かなぁ笑。

 

ここから何かキーワードを見つけることはできるかな?

 

まずは、「そこにしか売ってない」ってことや、「その旅行先で有名だったから」っていうのはどういうことかというと、そう、その「場所限定の価値」があるよね。特に家族や友達が受け取る時も行ったところがすぐにわかるよね。

 その土地の産物も、そこで食べたり作られるから美味しい!っていう価値ですよね。

 

「すごく話題で、人気だったから」も同じかもしれません。

 そこにしかないから、話題になったり、人気が出たりしますよね。

 

例えば、最近話題になったものが、そう「白えびビーバー」

知ってる?

 

北陸限定で売っている揚げあられなんだけど、先日NBA選手になった八村塁さんが同僚選手にあげたら美味しく食べてくれたインスタグラムが拡散しましたね。その影響で商品が売れ始めて在庫が読めなくなっているらしいです。ちなみに八村選手は富山県生まれで、富山大好き。良い意味で地域貢献にもなってますね。

 

これ、どこにでも売っていたらどこまで話題になったでしょうね。

 

次の「パッと見て、かわいかったから」「おもしろそうだった」あるいはインスタ映えしそうだった」は、「新しさ」や「見た目のインパクト」というキーワードでしょうか。

 

最近のお土産は、昔からある代表的な商品も、新しさや、見た目のインパクトを狙ったものがたくさん出てきているように思います。お客さんの中には、有名なお土産ほど何となくありきたりに思う人も多く、何か新しい、変わったものがないかなと探しているのも事実。(もらう方もまたか〜なんてあるかもしれませんね。残念ながら笑)

 

そんなお客さんに選んでもらうために、ちょっと嗜好を凝らした、見た目も変わったものを生み出さないと飽きられてしまう可能性も十分にありますよね。

また、お土産買う時間って、そんなに長くないでしょ。その短い時間の中でたくさんあるお土産から選ぶとすると、「直感」が大事になりますよね。そのためにも、パッと目に付いたり、おっ!と思ってもらえることが重要かもしれません。

 

どうですか?色んなキーワードが出てきましたが、私なりにまとめてみると、

選ばれるお土産のキーワードは、「顔」ではないかと思います。

「その場所独自の顔で、買う気を起こさせる見た目の顔」が選ばれるキーワードかなぁと思います。

さらにいうと、これまで、知られていなかった商品も話題になることがあると、その地域の顔にもなる。話題づくりもポイントかもしれませんね。

 

皆さんは、どんな風に考えましたか?

 

次のヒントはどうだった?

 

・誰のためのお土産かで買いたくなるものが異なっていない?

 

こちらは、こんな話が出ていたのでは?

 

「自分のお土産は、思い出や記念になるもの」

「自分のお土産は、超気に入ったもの」

「お母さんやお父さんのお土産は、好きそうなもの」

「友達へのお土産は、友達が好きなもの、集めているもの」

「友達に渡したら、一緒に話題に出来るもの」

 

ねー、誰のためのお土産かで、選び方が違うよね。たとえば、先生など働いている人は、このほかに、職場のみなさんへのおすそ分けのお土産があって、「みんなに配れて、どこに行ったのかわかって、手ごろな値段」とかが選び方に入ってきます。

 

ここにあるのは、買う人の気持ちですね。例えば自分へのお土産なら「メモリーな気持ち」、家族や友人へはあげるる相手のことを考えるという「思いやりの気持ち」や、このお土産で良かったことや、面白かったことを話して一緒に盛り上がりたいという「シェアな気持ち」がキーワードかな。これもお土産作りで押さえておくキーワードかと思います。

 

お土産は、気持ちが大事。だから、

「お土産の使われ方」とでもいえばよいでしょうか。それによってお土産の仕立て方や、選んでもらう時の伝え方も変わると思います。

 

少し、話がずれるかもですが、よく手土産などで使われる和菓子の世界では、今バラ売りが主流になっています。

これまで手土産といえば、大きな箱にたくさん入ったものが普通だったのですが、どうですか?家族数が少なくなって、そんなにたくさん頂いても食べられないってなっています。買う方もそれを考えると、大きな箱は敬遠してしまいますよね。それよりも食べられる分だけ美味しいものを選び手土産にする。そんな変化も起こっているようです。

広島の駅ナカでも様々な銘菓を一つづつチョイスする売場もあったりします。

 

・みなさんが選んだお土産って、どのくらいの金額?

 

こっちは、どうだった?

だいたい、1,000円前後くらい?いろんな人に買うとそれでも大変な金額になりますが、「今しか買えないから・・・」「買い忘れないように・・・」って普段のお買い物とは違う気持ちが働くのが、お土産のマーケットですね。

 

Q7 「買いたくなるお土産ってどんなものか」皆さんの意見をまとめて、発表してください。

 

ということで、みんなの意見をまとめて発表してくださいね。そして、できれば皆さんの住む地域で、皆さんが考える新しいお土産を開発してもらえるといいなぁと思います。

 

なんかすごいものが出来そう?笑。

 

今回のように、何かに取り組む時に、同じような事象を体験したり、実際に見に行ったりして分析して、成功に近づくキーワードを見つけることで次の一歩が見つけやすくする。

マーケティングでは、変化も含め、絶えず行っています。また、皆さんが日ごろ何となくしている行動の中に、そのキーワードが隠れている。そんな体験を今回はみなさんとしてみました。

 

では、また。

 

2020年6月17日 このテーマの教材シート作成しました。(パワーポイント)

 

f:id:masashiki2018:20200617150219p:plain

 

ご必要であれば、以下よりご連絡ください。

 

masashiki2018.hatenablog.com