中学・高校生のための よのなかマーケティング・キャリア教育 授業テーマ集

中学・高校の「現代社会」「公共」「総合的な学習の時間」で、これから求められる「思考力・判断力・表現力」を養うための探求型授業で使える授業テーマ集です。 Copyright Masanori yano

特別授業その2<教材付>「探求型(問題発見・分析・思考力)新型コロナから、ラーメン屋さんを救え!」

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<a href="https://www.photo-ac.com/profile/43626">acworks</a>さんによる<a href="https://www.photo-ac.com/">写真AC</a>からの写真

 

皆さん、こんにちは。

まだまだ、続くコロナウイルスの影響。。。。

皆さんは、どう過ごしていますか? 卒業式などちらちら見かけますが、どこも規模縮小の様子。再開した学校もあるようですが、皆さんピリピリした雰囲気ですよね。

ようやく春が少し感じられる中なのに・・・

 

今、その中心がヨーロッパにあるとされています。

まだまだ続きそうな感じもしますが、いち早い収束を祈りたい!

と思います。

 

前回は特別授業として、この新型コロナウイルスによる よのなかの影響を正しくつかむことを授業テーマにしましたが、どうでしたか?

 

「情報を収集し、何が正しいのか判断し自分自身の意見を伝え、行動する・・・」

 

まさに今私たちのメディアリテラシーが試されています。

 
そのために正しく情報をつかむことは一番大切なことではと考えています。あれから2週間たって新しい情報がたくさん出てきていますので、前回の教材を使ってアップデートしてもらえれば幸いです。

 

さて、今回も特別授業として、今起こっている問題を皆さんと考えてみたいと思います。

 

今、様々なところで自粛要請が行われていますね。

ヨーロッパでは、不要不急の外出禁止や生活必需品以外の店舗の休業要請など、できるだけ今感染者を広げない動きが起こっています。日本ではイベントの中止や延期、北海道などでは非常事態宣言も出されましたし、それ以外のところでもいろいろ自粛要請があって、よのなかのリズムがおかしなことになっていますよね。

 

その影響で、外食のお店が大きな問題に直面しています。

 

お客さんが来てくれないのです。

 

もちろん外国人観光客が減ったということもあるのですが、国内のお客さんも何となく敬遠気味で、お店が開店休業状態・・・

お店を営む店主さんもどうしたものか悩まれ、お店によっては倒産してしまう可能性も出てきました。今、国をあげて支援が始まろうとしています。

 

そこで、今回の授業は、皆さんにそのことを実感してもらいながら、今をどう乗り切るか考えてもらいたいというものです。

 

教科では算数と社会に関わると思います。

 

題して、

「新型コロナから、ラーメン屋さんを救え!」です。

 

皆さん、ラーメン好きでしょ?よく行くラーメン屋さんがピンチだったとしたらどう?

つぶれたりなんかしたら、ショックだよね。

 

そこで皆さんにこれから伝える2つのラーメン屋さんを助けてもらいたいのです。

今から、どんなラーメン屋さんかを数字で紹介します。

 

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これは2つのラーメン店のお金の出入りに少し情報を加えた表です。1か月にどのくらいのお客さんが来て、どのくらい売上があって、利益はどのくらいかを示しています。

 

本当にこういった表で管理するんですよ。ホントの項目は違いますが、毎月の営業状況を管理するシートを損益計算書(P/L=Profit and Loss シート)」といいます。

 

上から少し説明すると、

 

・営業日数=1か月に何日お店を営業していたか

 

・営業時間=1日何時間営業していたか

 

・1か月の来店客数=1か月に来てもらえたお客様の数

 

・ラーメン一杯の値段=ここではどちらの店もメニューは一つとします。

 

・売上=1か月の売上で来店客数にラーメン一杯の値段をかけたものですよね。

 

・ラーメンの原価率=ラーメンをつくる材料費(=「原価」といいます。)が値段に対してどのくらいの割合かを示しています。

 

・ラーメンの原価金額=1か月にかかった材料費全体の金額です。

 

・ラーメンの利益=売上から材料費を引いた利益(正確には「粗利益」といいます)

 

・店主の給料=お店の店主さんのお給料

 

・アルバイトの数(いつも)=毎日何人のアルバイトさんに手伝ってもらっているかです。(いつも)としたのは簡略化するためにしています。

 

・アルバイトの時給=1時間のアルバイト代です。ホントは税金やらあるのですがここも簡単にしています。今どき、850円は安いか⁉笑

 

・アルバイトののべ時間数=1か月にどのくらいの時間アルバイトさんに来てもらっているかを出したものです。営業日数と営業時間とアルバイトさんの数で変わりますよね。

 

・アルバイトへ支払う給料=時給×アルバイトののべ時間数で出るよね。

 

水道光熱費=わかるよね。水道代、電気代、ガス代などのこと

 

・家賃=お店の場所を借りるお金

 

・集客のための広告費=お店を知って、来てもらうためにWebやチラシやポスターや割引クーポンなどに使うお金

 

・営業利益=売上から原価を引いて、さらに人件費や必要な経費を引いて最後に残るお金

 

わかったかな?

この表も教材シートにつけておきますね。

 

さて、ではここからクエスチョンです。

 

Q1.ラーメン屋Aとラーメン屋Bの少し数字を見てください。それぞれどんな違いがあるでしょうか?違いは、それぞれのラーメン屋さんの特徴を表しています。(分析力)

そうだな・・・一人で見てもいいし、2人一組になって話し合ってもいいですよ。

仮説でいいので、たくさん見つけることがポイントです。頭の中でどんなラーメン屋さんか想像できるといいよね。

 

皆さんがいつも見ている数字って、実はそんなことができるんですよ。

算数嫌い?笑。私も昔は苦手だったけど、いまではちょっと好きになりました。

 

さて、この2つのラーメン屋さんも新型コロナウイルスの影響を受けてしまってます。

この1か月の状況は、以下のようになってしまいました。

 

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うわ!営業利益が赤字になっています。

新型コロナの影響で、お客さんがラーメン屋Aでは毎月の半分に、ラーメン屋Bでは毎月の60%に減ってしまいました。すると、営業利益が赤字に・・・

 

これが、今起こっている状況です。

 

このまま赤字が続くとどうなりますか?この表から見て取れるように

赤字とは、売上という入ってくるお金以上に出ていくお金が多い状態ですよね。

「倒産」って、実は支払いができなくなる状態のことを言うんですよ。

数か月なら、ラーメン屋さんの店主さんの貯金でそれも支払うことができるかもしれませんが、長く続けば続くほど、それも底をつきますよね。

 

 少し、外食のお店の店主さんの大変さが実感できたかと思います。

 

では、次のクエスチョンです。皆さんに今を少しでも乗り切る方策を考えてみてほしいんです。難しい?手掛かりは今の数字の表にあります。

 

Q2.それぞれのラーメン屋さんの状況を見て、問題点を発見し、どうすれば改善できるかを教えてください。(問題発見、思考力)

これも一人で考えてもいいし、今度は、ラーメン屋AとBで別れて考えて後で話し合ってもいいですよ。もちろん2人一組で話し合ってもいいですよ。

 

答えは一つではありません。たくさん考えられることがあります。

 

あっ、各店主さんからの伝言です。

「皆さんに美味しいラーメンを提供したいので材料にかかるお金は削りたくない」

「それから、今まで通りお店は開けたい、つまり25日は営業したい」

「あと、アルバイトの時給も下げたくない」

 

とおっしゃってます。

それと・・・改善できないお金があります。

それは、水道光熱費と家賃。この費用は変えられないものとしましょうか?

 

では、まず仮説を立ててみてください。

この項目はこうすれば改善できるなとかね。

 

そのうえで、仮説を教材の中で数字を変化させてシミュレーションしてみましょう。

まずは赤字を消すのがゴールです。営業利益が0円でも大丈夫。

 

今回の教材は、パワーポイントとエクセルデータ作成しています。

上記の表がデータとして入っています。

 

ご必要であれば、以下よりご連絡ください。

 

masashiki2018.hatenablog.com

 

 

今回の授業は少し難しいかもしれませんが、この難しいことを外食のお店だけでなく、影響を受けているお店がそれぞれ考えているのが現実です。さらに現実はさらに細かく考えるべきことが多いのですが、少しでもよのなかのことを正しく知ってもらえたら幸いです。

 

※この授業テーマは、まだまだ少し改善の余地があるかと思います。

 ベータ版として取り急ぎ掲載いたします。

ご意見、ご要望等ございましたら、下記コメント欄からご連絡いただければ幸いです。

 

では、また。

 


 

特別授業<教材付>「(論理的思考力)コロナウイルスによる よのなか変化を正しくつかもう」

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<a href="https://www.photo-ac.com/profile/2624629">emmanma</a>さんによる<a href="https://www.photo-ac.com/">写真AC</a>からの写真

皆さん、こんにちは。

もう皆さんのところはお休みですか? 

急に休校って、びっくりですし、残念ですよね。

 

しかし、仕方がありません。

今が皆さんにとっても、日本にとっても、一番大切な時期。

 

そう、2019年12月に中国から新型肺炎を引き起こす「コロナウイルス」が発生しました。正式名称は「COVID19」というものです。

現在も、まだまだ予断を許さない状況ですし、毎日、世界で感染された方や、お亡くなりになられる方の情報がまだまだ入ってきます。

 

これ以上の感染拡大を起こさないために、日本では政府から2月27日に小中高の学校休校が各自治体に要請がなされました。具体的に決定・実施するのは、学校の設置者としての自治体ですので、その実施期間は自治体がそれぞれの状況を勘案し決めています。

 

そのことで、皆さんの多くが休校となりました。

休校となった皆さんはどう過ごされているでしょうか?

 

今、よのなかでは、そんな皆さんのためにe-ラーニングを無料で公開したり、学ぶ場を作ったりして皆さんを応援する動きがあります。

以下は経済産業省がまとめているWebページになります。

www.learning-innovation.go.jp

 

また、働くお母さんも大変で、特に小さな子供たちや小学生低学年で、おうちで留守番ができない状況を支援しようと、自治体が学校で小学低学年を預かったり、学童クラブが午前中から開いていたり、また働いておられる会社へ小学生を連れてきてもよいことにしたりして、みなで普段通りの暮らしを維持しながら、この状況を安全に乗り切ろうとしています。

 

しかし反面、いろいろ良くない事象もあったり・・・・

 

皆さんは、コロナウイルスがよのなかにどんな影響や変化をもたらしているのかわかりますか?

 

そこには一つの事象がいろいろなところへ影響し、その結果違う変化をもたらすという連鎖を見ることができます。

社会では一人一人の仕事や会社がそれぞれが何かしらの役割を持っていて、その役割を果たすことができなくなると、その周辺の人や会社に影響をもたらすようになっています。それが、もう一国だけのことではないのが今。地球全体がつながって動いていると言えます。

 

さて、そこでなんですが、

私もなにか皆さんの役に立てないかと思い、こんなものを作ってみました。

 

コロナウイルスがよのなかにどんな変化をもたらしているのか」全体像を自分でつかんでみようというものです。

 

あえて、コロナウイルスを学びに。

 

もちろん、現時点で起こっている事象ですので、これからどうなるかはわからないこともたくさんあります。でも、毎日ニュースで連続して様々な情報が流される中だからこそ、一度正しくつかんでみることが大切なのでは?と考え作ってみました。

賛否あろうかと思いますが、興味ありましたらトライしてもらえたらと思います。

 

養える力は、プログラミング教育を意識して「論理的思考力」が狙いです。

 

そして、今回は初の試みとして教材を作ってみました。

パワーポイントで教材を作りました

 

内容は次のようなものです。

 

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わかりますか?

次のシートに今起こっている事象がコマとして置いてあるので

そのつながりをコマを動かして整理してみようというものです。

 

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青いコマは、パワーポイントで自由に動かすことができます。

なので、まずは関連するコマを集めていって、そのつながりを考えてみるのが良いと思います。

で、それを重ねてつながりを作ったり、線を引いてつなげたりしてください。

青いコマは画像にしてるので、大きくも小さくもできます。

 

こんな風に出来上がればいいかなと思います。

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あくまで、回答例ですので、自分なりに作ってみてください。

また、「あっ!ここが大切なんだ」ということは、背景色を変えてみてください。

で、それぞれの出来上がったもので、説明できたりしたらいいなあと思います。

 

緑のコマは字が打てるようにしていますので、足りないなと思ったり、新しい事象が出たら増やしてアップデートできるようにしています。

 

いかがでしょうか?

 

この一連がいち早く収束することを願いつつ、

その時に、もう一度今回の世界的な一大事の全体像を整理して、次に私たちがどうしないといけないのかを考えるためにも使えたらいいなと思っています。

 

また、ご意見お聞かせください。

では、皆さんくれぐれも健康には気を付けて!

手洗い、うがいと十分な睡眠、できるだけ人ごみは避ける、といった基本は忘れずに

 

では、また。


 

教材がご必要であれば、以下よりご連絡ください。

 

masashiki2018.hatenablog.com

 

 

タブレットでもパワーポイントが入っていると使えると思いますが、機種によってどうなるのかまで検証していません。

※また是非ご意見、ご要望お聞かせください。適宜改善させて頂きます。

2019年まとめ 3学期の授業テーマアイデア

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みなさん、こんにちは。

2か月ぶりに更新です。この間もたくさんの方に見ていただきありがとうございます。

何かしら、授業づくりのヒントになっていれば幸いです。

 

私事ですが・・・

これまでのマーケティングのお仕事に加え、みなさんへのキャリア教育にもっとお手伝いをする時間を作りたく・・・

 

実は独立起業いたしました!

 

その準備やらもあって2か月間更新ができなかったのですが、これからは定期的に更新するとともに、ぜひ実際の授業などもお手伝いしていきたいと思います。

プロフィールには書かせていただいていますが、私はキャリア教育コーディネーターの資格を取らせていただいてます。

 

キャリア教育コーディネーター?

まだまだご存じない方も多いと思います。

 

学校と地域や社会をつなぎ、児童・生徒のみなさんに学校の学びが社会でどう役に立つのかを考え、経験してもらい、これからの一人一人のキャリア(=生き方)形成に生かしてもらうためのコーディネートする資格です。

 

詳しくは、こちらで。

www.human-edu.jp

2020年度より小学校では、新しい学習指導要領の完全実施が始まります。2021年、2022年と中学、高校も順次完全実施が始まります。

 

その学習指導要領が柱としているのが「社会に開かれた教育課程」

また、学校で学んだことをどう生かすのか、「思考力」、「判断力」、「表現力」という能力を養うことが言及されています。

その実現のために、地域や保護者も積極的に学校に関わるコミュニティスクールの推進とともに、キャリア教育の充実が明文化されています。

 

https://www.mext.go.jp › apollon › mod › pdf › newcareer_h28_20180223

 

先生方だけで考えるのではなく、外部の力も積極活用する時代となりました。

それに寄り添い、支援をさせていただければと思います。

今後ともよろしくお願いします。

 

さて、今年も残りわずかとなりました。

みなさん今年はどんな一年でしたか?

今年もよのなかではいろいろなことがありましたが、どうもこのブログで取り上げたテーマについてのアップデートも多かったのではないかと思います。その意味で、これまで出させていただいた授業テーマはまだまだ活用できるのでは?と思ったりもしています。

 

そこで、3学期にも使えそうな授業テーマアイデアを出してみたいと思います。

 

例えば・・・・

 「2020年1月から紙ストローの提供を開始」(スターバックス

11月26日のプレスリリースで、スターバックスが発表しました。さすが、スターバックスですね。企業として社会に約束したコミットメントを確実に実行へ移しておられます。こういった動きは、来年もますます広がっていくと思います。

 

このブログでは・・・・

masashiki2018.hatenablog.com

で取り上げています。

 

それから・・・

「クリスマスケーキは予約販売のみに」(ファミリーマート

今年のクリスマス、ファミリーマートでは大型ケーキを予約販売のみにしました。食品の廃棄ロスへの対応です。その結果、対象商品の売上は2割減ったらしいのですが、廃棄処分となる量を大幅に減らしたようです。廃棄するのもお金のかかる実にもったいないことですよね。ファミリーマートでは、来年の節分の恵方巻も予約のみにする方針のようです。

 

このブログでは・・・

masashiki2018.hatenablog.com

あるいは

masashiki2018.hatenablog.com

で関連したテーマを取り上げています。

 

特に、今年はSDGsが大々的に普及され、今後の社会の活動に大きな影響を与えることも確実です。

www.mofa.go.jp

 

さらに・・・

「2019年はキャッシュレスに拍車」

去年予測的に取り上げましたが、10月の消費税10%のタイミングからさらにキャッシュレスが浸透しましたね。キャッシュレスで5%還元という国の政策もあって、スーパーでの買い物をするお母さん方もカードで支払うことが増えているようです。

みなさん経験してみましたか?私の最近はキャッシュレスで新幹線に乗ったり、コンビニでお買い物することが増えました。

 

このブログでは・・・

masashiki2018.hatenablog.com

 

で取り上げています。

 

どうですか?こういったテーマは少しづつ変化をしながらも、これからも注目していくべきテーマであることは間違いないようですね。

 

 

それから・・・

2020年と言えば、オリンピックですよね!

オリンピックといえば、

「マラソン競技が東京から札幌へ」

これも授業テーマにできそうですよね。なぜ、札幌になったのか、札幌で行うとなるとどんな問題が出てくるのかいろいろニュースにもなったので、そんな情報を収集して、まとめてみんなで発表する授業をしてみるのはどうでしょうか?実施に対する問題の解決案をみんなで考えるのもよいかもしれません。

 

あっ、そうだ!

2020年は、いよいよ嵐が活動休止!

ですねー。

10月22日の天皇陛下の「即位の礼」や、12月21日の新国立競技場の「こけら落とし」でも活躍する国民的グループの活動休止。みなさんも気になるのでは?

 

この話題ならこのテーマはどうでしょうか?

 

masashiki2018.hatenablog.com

 

楽しく学べる経済学ですよ。笑

 

あと一つ・・・

「中学・高校生が選ぶ2019年ヒット商品」

というのはいかがですか?

 

今年も12月4日に日経MJヒット商品番付が発表されました。

今年の横綱は「ラクビーW杯」と「キャッシュレス」でした。大関が「令和」「タピオカ」、関脇が「天気の子」「ドラクエウォーク」と続いています。なるほど!というのが多いですが、これはあくまで日経MJで選んだ番付。

そこで、みんなも独自の視点で2019年のヒット商品を選んでみる授業はどうでしょうか?各自がノミネート商品を出し合い、なぜそれを選んだのかをグループ内で説明。そのうえでヒット商品を決めていくという授業。情報を収集し、発表し、みんなで決めていくプロセスを大切に行う。

 

例えば、「学校内10大トピックス」でも、「地域の出来事ベスト10」でも良いかもしれませんね。年末年始のテレビ番組ぽい?2学期にやる方が良いかもですが、学年末でもあるので、1年を4月から3月で考えると、3学期が良いかもしれません。

 

いろいろアイデア出してみましたが

2020年も様々な「よのなか」の変化や出来事があると思います。「よのなか」と学校の学びをつないで、一人一人のこれからのキャリアを考える機会と、楽しく、自分らしく生きる力をつける機会をさらに応援していきます!

 

みなさんよいお年をお迎えください!

 

では、また!

 

 

授業テーマ35 「課題解決力 中高生による空き店舗の活用を考えてみよう」

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<a href="https://www.photo-ac.com/profile/1020715">みんと。</a>さんによる<a href="https://www.photo-ac.com/">写真AC</a>からの写真

みなさん、こんにちは。

ずいぶん、ご無沙汰してしまいました。皆さんはお元気ですか?

約2か月ぶりですが、その間にもたくさんの方に見ていただきありがとうございます!

 

この2か月で私自身も実はいろいろ変化がありましたが、よのなかもいろいろなことがありましたよね。

大きなところでは、

 

ラグビーがベスト8まで進出!

 (ベスト4は残念ながら進めませんでしたが、私たちに感動と元気をいただきました!)

 

・消費税が10%へ

 (軽減税率やらで混乱しましたし、キャッシュレスが進みましたね。)

 

・東日本で台風に災害が発生

 (今も不自由な生活をされている方々がいらっしゃったりしています。いち早く皆さまがいつも通りの暮らしに戻られること願っています。)

 

・そして、昨日10月22日は「即位礼正殿の儀」

 天皇陛下が内外に向けその地位と役割を宣言されました。

 (やはり日本の歴史はすごいです!)

 

とまあ、ホントによのなか変化続きです。

 

さて、今回は、そんな変化の中で起こっている問題を皆さんに解決してもらいたいと思います。

 

それは、シャッター商店街

 

聞いたことあるかな?

wikipediaでは、「シャッター通り」として説明があります。

ja.wikipedia.org

シャッター通り(シャッターどおり)とは、商店事務所が閉店・閉鎖し、シャッターを下ろした状態が目立つ、衰退した商店街や街並みを指す言葉である。中心市街地の空洞化現象を表すキーワードの一つであり、特に商店街を指す場合はシャッター商店街、街並み全体を指す場合はシャッター街と呼ばれることもある。地方では1980年代後半頃から顕著化しており、身近な都市問題として注目されている。

 

みんなの街には、こういった光景ないかな?

写真のような商店街だけでなくても、例えば駅前で昔は小さな商店がたくさん入っていた施設もそうですし、昔は門前町とか宿場町などで、町のお店が集まる通りがあったところも、だんだんお店が無くなっていってちょっと寂しい状態になっているところなども同じかと思います。

 

また、よのなかでは空き家も増えてきていますよね。

 

なぜこんなことが起こっているのかはわかるよね。

「人が減った」

「お店をされていた方が高齢になった」

そうだよね。

「近所にショッピングセンターができて、お客さんがそちらに移ってしまった」

それも大いにあるよね。

 

どんな街も変化してるんだなあ~

と改めて思ってくれたらいいなと思います。

 

シャッター商店街や空き家が増えると、どうですか?

街はさみしくなるし、人がいないので治安も悪くなるし、建物が老朽化すると災害などの際につぶれたり、火災が起きたりしますよね。

 

もっと言うと、

その場所って「もったいない」と思いませんか?

 

建物が残ったまま使われない状態もそうですし、特に街の歴史につながってる門前町や宿場町あるいは城下町などは、風景も含めてその地域の歴史を表しているものですよね。

 

うまく活用して残す、あるいはみんなが集まる活気のある場所にしたいですよね。

 

そこで、皆さんに考えてもらいたいのです。

「私たちならこう使う」っていうのを。

 

さあそこで皆さんへクエスチョンです。

 

Q1.みなさんの街で、こういった商店街をまずは見つけて今回のテーマの対象に設定してください。

  (情報収集力)

  どうかな?ありそうかな?もし無いなら先生に近隣の街できれば、みんなで行けそうなところ)を設定してもらってください。

 

Q2.その商店街は、なぜ、以前賑わっていたのでしょうか?

  (情報収集力)

   何かしら理由はあるはずです。それを調べてみてください。そしてその商店街が今のようになった理由も調べてみてください。

 

Q3.さて、皆さんがその商店街の1つの空き店舗を使って何かするとします。皆さんなら何をしますか?

(思考力)

どうですか?

一つ条件を出しておきます。

「その活用を通じてその街の何かに貢献すること」

です。

とすると・・・・街全体で今課題になっていることも知らないとですね。

 

この授業の主たる狙いは、「課題解決力」をトレーニングです。

 

プロセスは、「情報収集」「課題を解決するポイントを明らかにする」「解決方法を考える」「まとめる」「発表する」が基本的な流れですが、授業のコマ数と「つけたい能力」に合わせて、調整は可能かと思います。

 

授業としては、グループに分かれて行い、「コミュニケーション力」「チームワーク力」を養うのがポイント。グループ内で役割を決めてもらって行うのもよいかと思います。特に情報収集は、現地に行ってインタビューする係とか、役所の地域振興課などへのインタビュー係とか時間があれば様々なことにトライできると思います。

 

いかがでしょうか?

 

実は、この授業テーマは私自身が先日ある街で行ったことから設定してみました。

このテーマに取り組むことで、地域のことがより理解できますし、地域に対して何かしなければ!という気づきにもつながり、結果、地域に対する愛着心も醸成できるかと思います。

 

もっと言うと、地域と連携し、実際にみんなで考えた活用案をテスト的にやってみるところまでできると、実践のプロセスでの課題解決や、実践成果に対する検証まですべてがよい経験と能力育成になると思います。

 

すでにこういった授業を行われている先生方もいらっしゃると思いますので、

ぜひご意見等お聞かせいただければ幸いです。

 

では、また。

 

夏休みコラム 「すぐに使える! 新学期マーケティング授業テーマ」

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<a href="https://www.photo-ac.com/profile/529737">oldtakasu</a>さんによる<a href="https://www.photo-ac.com/">写真AC</a>からの写真

 

みなさん、こんにちは。少しご無沙汰となりました。

あっという間に夏休みも終わりですね。

みなさん有意義なお休みでしたでしょうか?

 

もうすでに新学期が始まっている学校もあるようですが、2月期は行事も多く先生方にとってはますます忙しくなる学期かと思います。残暑や天候不順に負けずに参りましょう。

 

さてこの夏休みの間に、よのなかで様々なニュースがありました。その中には授業で使えそうなマーケティング話題もありましたので、今日はそのあたりを3つご紹介します。これまで掲載の授業テーマが関連して使えそうです。笑

 

1.「うなぎのかば焼き」完全予約で利益アップ(廃棄ロス問題)

 

今年、ファミリーマートでは、7月27日の土用の丑の日にむけた「うなぎのかば焼き重」の予約を完全予約制で実施。ニュースによると、売上は20%減ったものの、廃棄ロスがなく、廃棄に必要な費用がなくなったため、利益が70%程度増加したとのこと。

この話題は、本ブログでは、

masashiki2018.hatenablog.com

masashiki2018.hatenablog.com

などと合わせて使えそうなテーマかと思います。

 

2.「7Pay」わずか3ヶ月の 9月30日でサービス終了(キャッシュレス)

 

セブンイレブンが、7月1日に立ち上げたキャッシュレスサービス「7pay」がサービス開始直後から不正利用が多発し、約3,800万円の被害が出たことを受け、9月30日にサービスを終了することになりました。

 

このテーマはこれだけでもみなさんと話し合っても良いかなと思いますが、キャッシュレスというテーマで言えば、本ブログの

masashiki2018.hatenablog.com

と合わせてみても良いかと思います。

 

3.自販機もいよいよサブスク時代。(サブスク)

 

これはつい最近の話ですが、JR東日本が10月1日からJR東日本エリアの駅にある約400台設置されている最新型自販機に、スマホアプリ「acure pass(アキュアパス)」QRコードをかざすだけで1日1本、対象の商品を受け取ることができるサービスを開始するようです。

 

月額980円と月額2,480円のコースがあって、受け取れる商品が異なるようです。普通に1回150円で利用するより断然お得みたいですね。

 

これは是非、

masashiki2018.hatenablog.com

と合わせて授業にできるかなと。

 

そういえば、 最近の自販機には内部に防犯カメラも設置されるようになりましたね。

これも良い「よのなか」の変化事例。「みんなの地域で防犯カメラをどこに設置するのがよいか」といった授業もできそうですね。

 

今回は、コラム方式でお伝えしました。

 

では、また。

テーマ34回答例「(思考力・分析力・チームワーク力)買いたくなる!お土産ってどんなもの?」

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みなさん、こんにちは。

梅雨も明けて、めちゃくちゃ暑い毎日が続いていますが、体調崩さずに夏休み楽しんでくださいね。

 

さあ早速、回答例を考えて見ましょう。

 

そうそう、先生ご自身も旅行など行かれるかと思いますので、旅行先でのお土産をこの授業テーマの視点で見て、授業で活用できそうなお土産買っていただいて、生徒の皆さんと一緒に考えるのも良いのかなと思います。

 

では、一緒にやってみましょう。

 

Q1~5は、みなさんが買ってきたお土産と、それを選んだ理由ですので、それぞれの回答が答えですよね。みなさんは、お土産を選び、買うという、体験をしてきました。すぐに選べた人や、結構迷った人もいると思います。選んだお土産と、選ぶ時の気持ちが今回のテーマの一番大切なところです。

 

さあ、みんなで発表共有してください。

そうそう、私も買ったお土産、少し発表したいと思います笑。

(過去のもありますし、おすすめのお土産とかではありませんので、あしからず)

 

まずは、これ。

 

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先日行った群馬県高崎市で買っただるま。(高崎といえば、だるまですね!)

だるまの色で願いを変えているようですね。

(ちなみに、銀色は財力、改革だったかな笑)

 

それから・・・

 

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島根県のどじょう掬い饅頭(有名ですよね)

 

そうそう、島根県といえば最近は、

 

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地元観光キャラクター「しまねっこ」のお土産も笑。

 

さらに、福井県

 

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これ知ってるかな?鯖江(さばえ)というところの「めがね堅パン」

鯖江は、めがねのメーカーが集まる有名なところです。

面白いでしょ。

 

それから、福井で言うと、

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「さぶとん揚げ」という大きな油あげ。油揚げの消費量が日本一が福井県なんですよ。

ケンミンショーとかで話題になりました。

(写真は、もちろん食べた後です笑!)

 

つぎは、広島。

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広島は実は日本のバームクーヘンの発祥の地とされています。そこに厳島の大鳥居についているマークをヒントに作られたお土産ですね。

 

そして・・・広島というと、

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お好み焼!ですが、これはそのミニフィギュア(っていうのかな?)5種類の広島を象徴する何かが入っているかわからないカプセルのひとつです。あの海洋堂さんが作られています。

 

あ~!もみじまんじゅう忘れた笑!

 

どうですか?参考になりましたか~笑。

 

さて、クエスチョンを続けましょう。

 

Q6 みなさんのお土産選びに共通することを「買いたくなるお土産ってどんなものか」という視点から考えてみてください。

 

みなさん、どんなキーワードが出たかな?

 事前に出したヒントごとに出てきたキーワードを話してみてください。

 

・最終的に決めたの最大の理由に共通点は?

 

たとえば、こんな理由がみんなから出てたのでは?

 

「そこにしか売っていないから」

「その旅行先で有名だったから」

「すごく話題で、人気だったから」

「パッと見て、かわいかったから」

「面白いとおもったから」

インスタ映えしそうだったから」

「美味しそう、美味しかったから」

とか、かなぁ笑。

 

ここから何かキーワードを見つけることはできるかな?

 

まずは、「そこにしか売ってない」ってことや、「その旅行先で有名だったから」っていうのはどういうことかというと、そう、その「場所限定の価値」があるよね。特に家族や友達が受け取る時も行ったところがすぐにわかるよね。

 その土地の産物も、そこで食べたり作られるから美味しい!っていう価値ですよね。

 

「すごく話題で、人気だったから」も同じかもしれません。

 そこにしかないから、話題になったり、人気が出たりしますよね。

 

例えば、最近話題になったものが、そう「白えびビーバー」

知ってる?

 

北陸限定で売っている揚げあられなんだけど、先日NBA選手になった八村塁さんが同僚選手にあげたら美味しく食べてくれたインスタグラムが拡散しましたね。その影響で商品が売れ始めて在庫が読めなくなっているらしいです。ちなみに八村選手は富山県生まれで、富山大好き。良い意味で地域貢献にもなってますね。

 

これ、どこにでも売っていたらどこまで話題になったでしょうね。

 

次の「パッと見て、かわいかったから」「おもしろそうだった」あるいはインスタ映えしそうだった」は、「新しさ」や「見た目のインパクト」というキーワードでしょうか。

 

最近のお土産は、昔からある代表的な商品も、新しさや、見た目のインパクトを狙ったものがたくさん出てきているように思います。お客さんの中には、有名なお土産ほど何となくありきたりに思う人も多く、何か新しい、変わったものがないかなと探しているのも事実。(もらう方もまたか〜なんてあるかもしれませんね。残念ながら笑)

 

そんなお客さんに選んでもらうために、ちょっと嗜好を凝らした、見た目も変わったものを生み出さないと飽きられてしまう可能性も十分にありますよね。

また、お土産買う時間って、そんなに長くないでしょ。その短い時間の中でたくさんあるお土産から選ぶとすると、「直感」が大事になりますよね。そのためにも、パッと目に付いたり、おっ!と思ってもらえることが重要かもしれません。

 

どうですか?色んなキーワードが出てきましたが、私なりにまとめてみると、

選ばれるお土産のキーワードは、「顔」ではないかと思います。

「その場所独自の顔で、買う気を起こさせる見た目の顔」が選ばれるキーワードかなぁと思います。

さらにいうと、これまで、知られていなかった商品も話題になることがあると、その地域の顔にもなる。話題づくりもポイントかもしれませんね。

 

皆さんは、どんな風に考えましたか?

 

次のヒントはどうだった?

 

・誰のためのお土産かで買いたくなるものが異なっていない?

 

こちらは、こんな話が出ていたのでは?

 

「自分のお土産は、思い出や記念になるもの」

「自分のお土産は、超気に入ったもの」

「お母さんやお父さんのお土産は、好きそうなもの」

「友達へのお土産は、友達が好きなもの、集めているもの」

「友達に渡したら、一緒に話題に出来るもの」

 

ねー、誰のためのお土産かで、選び方が違うよね。たとえば、先生など働いている人は、このほかに、職場のみなさんへのおすそ分けのお土産があって、「みんなに配れて、どこに行ったのかわかって、手ごろな値段」とかが選び方に入ってきます。

 

ここにあるのは、買う人の気持ちですね。例えば自分へのお土産なら「メモリーな気持ち」、家族や友人へはあげるる相手のことを考えるという「思いやりの気持ち」や、このお土産で良かったことや、面白かったことを話して一緒に盛り上がりたいという「シェアな気持ち」がキーワードかな。これもお土産作りで押さえておくキーワードかと思います。

 

お土産は、気持ちが大事。だから、

「お土産の使われ方」とでもいえばよいでしょうか。それによってお土産の仕立て方や、選んでもらう時の伝え方も変わると思います。

 

少し、話がずれるかもですが、よく手土産などで使われる和菓子の世界では、今バラ売りが主流になっています。

これまで手土産といえば、大きな箱にたくさん入ったものが普通だったのですが、どうですか?家族数が少なくなって、そんなにたくさん頂いても食べられないってなっています。買う方もそれを考えると、大きな箱は敬遠してしまいますよね。それよりも食べられる分だけ美味しいものを選び手土産にする。そんな変化も起こっているようです。

広島の駅ナカでも様々な銘菓を一つづつチョイスする売場もあったりします。

 

・みなさんが選んだお土産って、どのくらいの金額?

 

こっちは、どうだった?

だいたい、1,000円前後くらい?いろんな人に買うとそれでも大変な金額になりますが、「今しか買えないから・・・」「買い忘れないように・・・」って普段のお買い物とは違う気持ちが働くのが、お土産のマーケットですね。

 

Q7 「買いたくなるお土産ってどんなものか」皆さんの意見をまとめて、発表してください。

 

ということで、みんなの意見をまとめて発表してくださいね。そして、できれば皆さんの住む地域で、皆さんが考える新しいお土産を開発してもらえるといいなぁと思います。

 

なんかすごいものが出来そう?笑。

 

今回のように、何かに取り組む時に、同じような事象を体験したり、実際に見に行ったりして分析して、成功に近づくキーワードを見つけることで次の一歩が見つけやすくする。

マーケティングでは、変化も含め、絶えず行っています。また、皆さんが日ごろ何となくしている行動の中に、そのキーワードが隠れている。そんな体験を今回はみなさんとしてみました。

 

では、また。

 

2020年6月17日 このテーマの教材シート作成しました。(パワーポイント)

 

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ご必要であれば、以下よりご連絡ください。

 

masashiki2018.hatenablog.com

授業テーマ34 <教材付>「(思考力・分析力・チームワーク力)買いたくなる!お土産ってどんなもの?」

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https://www.photo-ac.com/profile/829371 rumoさんによるhttps://www.photo-ac.com/ 写真ACからの写真

 

みなさん、こんにちは。

すこし、ばたばたしていて時間が空いてしまいました。

<ばたばたの理由は、秋にみなさんに少し発表してみたいと思います。>

 

その間に。。。もうみなさんは夏休みですね!。(うらやましい笑)

どんな夏休みにしますか?花火?部活?あるいはオープンキャンパスとかも行くのかな?いずれにしても、充実した時間を過ごしてくださいね!

 

さて、今回は夏休みなので、みなさんがこの夏にきっと出会う商品について、取り上げてみたい思います。

(2学期の最初の総合的な学習の時間で使えるかなと思います。笑)

 

その商品とは、旅のお土産です。

おそらくみなさん、夏休みの家族旅行や、サマーキャンプ、部活動の合宿などに行ったときに、おそらくお土産を買って帰ったりするのでは?と思います。

 

今、お土産マーケットって、すごい熱いですよね。

旅行を楽しむ人が増えたり、海外からも日本へやってこられる方が多かったり、また、高速道路のサービスエリアや道の駅も充実して、以前に比べてもお土産を目にすることが多くなってるのではないかと思います。観光地のコンビニなどでも売られていたりもしますね。

そして、驚くのがその種類の多さ。

行ってみたらわかりますが、どこに行ってもとても多彩な種類のお土産がありますよ。良くここまでたくさんあるなあ!って感心したりします。

 

さあみなさんは、そんな数多いお土産の中から、みなさんどんなお土産を買いますか?(買いましたか)?お土産を買うとき、どんな風に選びますか(選びましたか)?

 

で、みなさんが「思わず買いたくなる!お土産」ってどんなものですか?

 

これが、今回のテーマです。

早速、クエスチョンに行ってみましょう!

今回はみなさんが体験したことをベースにしながら、「思わず買いたくなるお土産」の共通点を考えて見ましょう。今回の授業は、グループワークで話し合いながら、みなさんなりの答えを出す方法で、みなさんの思考力やチームワーク力、表現力をトレーニングすることをゴールにします。

 

まずは、一人ひとりで以下のクエスチョンについて教えてください。

シートを用意していますので、そこに記入してください。

 

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Q1 まず、この夏休みに自分で選んだ、買ったお土産を教えてください。

たくさん買った人は、一押しのお土産をひとつ教えてくださいね。

お土産の名前と、買ったところとできたら、いくらしたのか教えてください。

わかりやすくなるので、もし、写真とか撮っていたらそれもあるといいかな。なければ、絵を描いてみるのもよいですね。

 

Q2 そのお土産は、誰のために選んだ、買ったものですか?

自分のため?家族のため?あるいは友達の?教えてくださいね。

 

Q3 なぜ、そのお土産を選んだ、買ったのですか?

たくさんある中で、どうしてそのお土産にしましたか?

 

Q4 そのお土産を選ぶとき迷った他のお土産はありましたか?

どうでしょう?これだ!と直感?笑あるいは、かなり迷った?

どんなものと迷ったのか覚えていたら教えてください。

 

Q5 最終的にそのお土産に決めた最大の理由を教えてください。

 

さて、書けたかな?

では、グループ内のみんなにそれぞれのお土産を発表してください。

 

どう?みんなのお土産共有面白かった?

 

では、ここからクエスチョンを続けます。

Q6 みなさんのお土産選びに共通することを「買いたくなるお土産ってどんなものか」という視点から考えてみてください。

みんなでキーワードを出し合って見ましょうか?キーワードがわかりにくければ、みんなで説明を求めてくださいね。出てきたキーワードは書き留めて置いてください。

 

少しヒントを出すと・・・

・最終的に決めたの最大の理由に共通点はないかな?

・誰のためのお土産かで買いたくなるものが異なっていない?

・みなさんが選んだお土産って、どのくらいの金額?

 

できたかな?

では、最後は、

Q7 「買いたくなるお土産ってどんなものか」皆さんの意見をまとめて、発表してください。

 

どうですか?

今回の買いたくなるお土産ってどんなものかって言うのは、お土産を作っている会社からすると、どんなところを押さえると売れるかっていうことですよね。特に中・高校生に選んでもらおうとするとどんな商品にしないといけないか・・・それがわかりやすくわかるように発表してみてください。

 

時間があったら、クラスでまとめてみる。もっといえば、地元のお土産をもっと売れるようにするアイデアなどを作って、地元の会社へ提案できたらいいですね。

 

では、また。

 

2020年6月17日 このテーマの教材シート作成しました。(パワーポイント)

 

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ご必要であれば、以下よりご連絡ください。

 

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テーマ33回答例「(洞察力・要約力)なぜ、メーカーが施設やショップをつくるのかな?」

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 みなさん、こんにちは。

 

今回のテーマはいかがでしたか?

早速、回答例を一緒に考えてみましょう。

 

Q1.まずは、「ファン」って何かをみなさんで話し合って考えてみてください(思考力)

 

こちらはどうでしたか?

「ファン」ってどのようなことを言うのかわかりました?

アイドルやアーティスト、スポーツ選手などにも「ファン」って使うからなんとなくわかりますよね。単純に言えば「好き!」ってことですが、もう少し深~く考えてみましょうか。

 

例えば、今回の食品メーカーの場合でいうと、まずは「美味しいから好き」。

はい、当然それだけでも「ファン」なんでしょうけど、他にも同じような商品で同じように美味しいものはあるよね。なぜ、そのメーカーのその商品の「ファン」なのでしょう。そこには、美味しい以外の何かがあるように思いませんか?

 

例えば、その商品を買うことや、持っていること、使うことが「好き!」など美味しい以外にも何か魅力を持っていないといけないのかもしれません。あるいは、そのメーカーのものづくりの姿勢が好き、あるいは美味しさとは別の商品のデザインや食べやすさあるいは、商品を通じたメッセージなんかも「好き」って言ってもらえることなのかもしれませんね。そういう意味では、私は「ファン」って「他にはないオンリーワンの魅力に共感している」状態ではないかと思っています。皆さんはどう考えましたか?

 

で、「ファン」になってもらうと、どのようなことがあるのか

 

そう、ずっと買い続けたいと思いますよね。また、そのメーカーや商品のことが気になって、関心を持っていろんなことが知りたいですよね。アイドルの言動が気になって、ツイッターで情報収集をするあれです笑。また、他の人にも伝えたいって思ってもらえる。

 

メーカーはそんなお客さんをたくさん作りたいと考えているのです。

  

Q2.いま、メーカーが置かれている問題をみなさんで考えてみてください。(思考力)

 

ヒントとして、みんなに考えてもらった2つの視点から考えてみましょう。

 

まずは、「メーカー各社が作っている商品の現状」です。

実はというか、みなさんも気がついたと思いますが、最近特に他のメーカーの商品と違いがつかなくなってきています。たとえ、違うものを作ってもすぐに同じような商品が他のメーカーからすぐに出てくる・・・競争してますからね。となると、お客さんからすれば「安い方でいいや」とか「お店にあったら、どれでもいいや」ってことになる可能性がでてきますよね。「他にはないオンリーワンの魅力」が商品だけではつけにくいという問題があるのです。

 

さらに、お客さんの中には、商品に違いが無いのであれば、商品を作るメーカーそのものの考え方や姿勢を重視するという人も現れ始めました。みんなも聞いたことがある「ブランド」での商品選び。「ブランド」っていうのは、お客さんが思うそのメーカーの印象で、例えば「先進的な事をする企業」とか「地球環境を大切にする企業」とかそういったものを指します。(ここはまた別のテーマで考えましょう)

 

次に「販売されている状態や現状」の視点から考えてみましょう。

 

通常は、メーカーが作った商品は小売店を通じて販売しているよね。最近では、インターネットを使って直接販売するところも出てきましたが、小売店から文句も出るのであまり大々的にはやってない。(ホントにそうなんですよ~笑)

 

で、小売店で販売する時は、競争相手の商品と一緒に売られているよね。

 

すると、どうなるかな。比較をされて売られるんだけど、お店では商品の良さや違いは分かりづらいよね。(小売店は、よほどの理由がないかぎり、特定の商品を「えこひいき」しないし、する必要もないんです。なぜかというと、小売店にとっては「どれが売れてもいいから」なんですが・・・)

 

なので、それを補うために、TVCFやホームページでその商品の特長やイメージを情報発信、いわゆる、広告宣伝を行うんですが、どうもそれだけでは伝わりにくくなってきた。お客さんにとっては、いろんな情報が多すぎて、ほぼスルーされてしまっているのが現状なんです。

 

せっかく、いい商品を作っても気付いてもらえなかったり、良さをわかってもらえなかったりしているという問題がここにあるんですね。

 

Q3.これまで、メーカーは商品を知ってもらい、ファンになってもらうためにTVCFや雑誌広告、あるいはホームページでその商品の特長やイメージを情報発信する、いわゆる広告宣伝を行っていましたが、それとこういった施設を作ることの違いをみなさんで考えてみてください。(思考力

 

これはどう考えましたか?

違いは、施設やショップには「(自分たちの商品だけに)直接的な体験と交流がある」っていうことです。

 

広告宣伝は、メーカーからの一方通行の情報発信ですよね。今、こういった情報って、お客さんが聞いてくれない、信じてくれない状態です。他社も同じような広告宣伝もしている。逆に、インターネットでお客さん自身が商品の評価やレビューと言った口コミを情報発信し、それを頼りに商品を選ぶ人がたくさん増えた。

 

これまで、メーカーが商品以外で直接お客さんと接する事ってホントに少なくって、メーカーから伝えたい事や、逆にお客さんから聞きたいこと等があまり聞けない状態でしたが、こういったことからより積極的にお客さんと接点を取る必要が生まれました。

 

直接的な接点をつくり、広告宣伝や売っているお店では伝わらない「体験」や「経験」をしてもらう機会を作って、それを通じて商品を知り、違いを実感したり、メーカーとしてその商品を使ってこんな暮らしを!といったコトを実際に体験してもらい、実感していただいて、好感を持っていただくということが狙いに展開をされています。

 

また、ファンとなったお客さん自身がその体験を拡散してくれることで、他のお客さんにも伝わるという口コミ効果も上手く使うための方法とも言えますね。

なので、メーカーが施設やショップを作って自分たちの商品を体験してもらって、ファンになってもらおうとなったんですね。

 

Q4.では、ここまでの分析から、「なぜ、メーカーは施設やショップをつくるのか」を400文字まででまとめてみてください(要約力)

 

まとめてみましょう。あくまで例です。

 

「メーカーによる施設やショップづくりは、商品やメーカーの考えなどを顧客に直接体験経験してもらい、ファンになってもらうことを狙いに展開されています。その背景にはメーカー各社の商品に魅力的な違いがなくなってきたことや、小売店での販売方法では、商品の良さが顧客へ伝わらなくなってきたことが挙げられます。また顧客の方も、メーカーなどの企業からの一方的な広告宣伝以上に、顧客自身が発信する口コミ情報などを重視した商品選択を行ったり、商品だけではない企業のものづくり姿勢や、考え方を重視したブランドとしての商品選択を行うようになってきています。このことから、メーカーが直接顧客と接する場をつくり、商品や企業としての考え方を顧客へ体験して頂くことで、商品と企業への理解と共感をしてもらうことでファンとなって頂き、またその体験を他の顧客へ伝えてもらうことで、継続的な購入や、新しい顧客作りに繋げるため行われています。」

 

(399文字!)

 

いかがでしたか?今回のテーマは本格的なマーケティングでしたので、少し難しかったと思いますが、よのなかで起こる「現象」には、こういった「深層」があって、それを考えること(=洞察すること)が大切なことだとわかってもらえたらよいかなと思います。

 

では、また。

授業テーマ33「(洞察力・要約力)なぜ、メーカーが施設やショップをつくるのかな?」

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みなさん、こんにちは。

 

少し前の話になりますが、4月26日にケチャップや野菜ジュースでみんなが知っているカゴメが、長野県諏訪郡カゴメ野菜生活ファーム」という施設を作りました。

体験型の野菜テーマパークで、野菜の収穫体験やピザやジャムなどの調理体験ができたり、カゴメの飲料工場が見学したり、長野県の高原野菜を使ったレストランで食事ができたりするようです。なんだか楽しそうですね。

 

実は、ものをつくるメーカーがこういった施設をどんどん作っているのは知っているかな?

 

たとえば、炊飯器や水筒などでみんなも知っている象印マホービンが、大阪に象印の高級炊飯器で炊いたお米をつかったレストラン象印食堂」を運営していたり、カレーで有名なハウス食品は、大阪の阪急百貨店にカレーパンの専門店「ハウス カレーパンノヒ」をオープンしていたりしています。

 

また、期間限定でお店を出す(ギョーカイ用語では『ポップアップショップ』といいます)メーカーも多く、最近では醤油のキッコーマンが東京の表参道に豆乳ショップを出していたり、「キューピー」は、100周年を記念した期間限定のカフェを東京・大阪・福岡・名古屋で順次展開していたりします。

 

みなさんも課外活動で、メーカーの工場見学等に行ったことはあると思います。工場で働く人からいろいろなお話を聞いたりしながら、モノがつくられる工程を見たりしていたこととは、また少し違ったものですよね。

 

なぜ、ものづくりのメーカーがこういったショップを作るのかな?

 

答えは、「ファンづくり。」

 

なのですが・・・・

なぜ、こういった施設がファンづくりに必要なのでしょう。

その理由をみなさんで、考えてみてください。

 

今回のテーマは、マーケティングアクションの一つですが、その目的や狙いあるいはそこにある背景を考えることで、みなさんにとっては、「洞察力」を養うトレーニングになるかと思います。「洞察力」とは、物事を深く鋭く見抜く力、見通す力のこと。観察だけでは分からない本質的なことを見抜く力の事です。

 

いつものように、クエスチョンを通じて一緒にやって行きましょう。

いろんな意見を出し合ってもらうので、そうですね…グループに分かれて、グループごとでまとまった考えを発表してください。

 

Q1.まずは、「ファン」って何かをみなさんで話し合って考えてみてください(思考力)

「ファン」ってどのようなことを言うのか、また「ファン」になってもらうと、どのようなことがあるのかを考えてみてください。

 

まずは自分自身で3分考えて、その後10分グループで話し合ってまとめてください。

 

Q2.いま、メーカーが置かれている問題をみなさんで考えてみてください。(思考力)

これはちょっと難しいかな?少しヒントとして「メーカー各社が作っている商品の現状」の視点と、「販売されている状態や現状」の視点から考えてみてください。マーケティングです!(笑)

 

こちらも、まずは自分自身で3分考えて、その後10分グループで話し合ってまとめてください。

 

Q3.これまで、メーカーは商品を知ってもらい、ファンになってもらうためにTVCFや雑誌広告、あるいはホームページでその商品の特長やイメージを情報発信する、いわゆる広告宣伝を行っていましたが、それとこういった施設を作ることの違いをみなさんで考えてみてください。(思考力

 

こちらも、まずは自分自身で3分考えて、その後10分グループで話し合ってまとめてください。

 

Q4.では、ここまでの分析から、「なぜ、メーカーは施設やショップをつくるのか」を400文字まででまとめてみてください(要約力)

 

こちらは自分自身でやってみましょう。(時間的には、宿題かな笑)次回みなさんに発表してもらいますね。

 

どうですか?では、また。

テーマ32回答例「みんなの生活時間をリサーチしてみよう!」

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みなさん、こんにちは。

では、早速ですが、前回の回答例に参りましょう。

まずはオリエンテーションは、こんな内容でしたね。

 

6月10日は「時の記念日」です。みなさんは毎日どう時間を使っていますか?『時は金なり』って言われるほど、時間って大切ですよね。そこで、みなさんの生活時間を調べて、その特長を分析して報告してください。目的は、まずは実態を明らかにすること。報告して欲しいことを条件として出しますね。

(報告して欲しいこと)

1.学校の学年ごとで生活時間に変化はあるでしょうか?

2.スマホを見ている時間ってどのくらいあるでしょうか?スマホで何をしているのでしょうか?

3.みなさんが一番大切にしている時間はどんな時間でしょうか?

今回調べて欲しい生活時間は、平日とします。

 

Q1.まずは、調査を設計しましょう。

 

前回、お話ししたように、この調査設計がとても大切です。まずはおさえるべきところをきちんと押さえていきましょう。

まずは、報告して欲しいことから、どんな調査にしないといけないか内容をみんなで考えてみましょう。

 

学校の学年ごとで生活時間に変化はあるでしょうか?

 

ここから何を想定しますか?まずは、「学年ごとに調査しないといけない」ようですね。それから、「変化があるかないか」ということから、学年ごとの結果を比較することのようです。では、比較する際、学年だけで良いでしょうか?例えば「男女で違うかもしれない?」とか、「部活によっても異なるかも?」ですね。となると、それが分類できるようにしておく必要がありそうです。

 

それから、変化を見たい時間をあらかじめ想定して聞いたほうがわかりやすそうですね。どんな時間があるのか話し合って決めましょうか。

 

たとえば、「起床時間」「朝食の時間」「通学時間」「部活動時間」「学習塾・習い事の時間」「友人との遊び時間」「家の用事を手伝う時間」「夕食時間」「学校の授業の復習や、宿題をする時間」「受験勉強の時間」「テレビを見る時間」「読書をする時間」「お風呂に入る時間」「寝る時間」などかな。

 

って考えたときに、「あれ?時間って2つあるな」って思った人・・・さすがです!

 

そうですね。「どのくらいの時刻にしているの?」ということと、「どのくらいの時間しているの?」という時間帯と所要時間に変化ありそうですよね。

 

それがわかるように聞く必要があることもわかりましたね。

 

スマホを見ている時間ってどのくらいあるでしょうか?スマホで何をしているのでしょうか?

 

これについては、どうですか?使っているみんなが本当に自分で分かっているかどうか微妙かもですね。みなさん自身も、ちょこちょこ見てるから時間なんか分からないでしょ。ということは、大まかにしか聞けないかもしれません。(iPhoneには最近はどのくらい何をしていたかがわかるようになりましたね。)

 

さらに、スマホで何をしているかも、個別のアプリを聞くというより、アプリの種類を分類して調査した方が良いかもしれません。

 

みなさんが一番大切にしている時間はどんな時間でしょうか?

 

大切にしている時間?ってどういうことでしょう?人によっても違うでしょうし、どういう聞き方するかがポイントのようですね。少し「大切にしている」ということを具体的にする必要がありそうです。「大切にしている」を少し分けてみましょうか?

 

今回調べて欲しい生活時間は、平日とします。

これは、調査したい曜日の条件ですので、きちん伝える必要がありますが、例えば「部活のある日、無い日」「塾や習い事などがある日、無い日」などありますよね。

では、どうするか・・・・。また、出来るだけ正確に調査するにはどうするか

 

だんだんややこしくなってきましたー。笑

 

今回は、曜日ごとの実際の生活時間(時間帯と所要時間)を記録してもらう方がよさそうですね。

 

こういったことを決めていくのが、「調査設計」です。

 

では、ヒントクエスチョンに答えていきましょう。

 

1.調査する対象は誰にしますか?

 

調査する対象者は1年生~3年生の生徒ですね。ただし、学年ごとの変化がより分かるように「性別」と「部活動」について質問で聞くようにしておきます。

ということになりますね。

 

ホントは、どのくらいの生徒に調査すればよいかを決めないといけません。基本的には全員聞くのが正しいのですが、例えばマンモス校と呼ばれる、生徒数が多いところなどでは、大変かもしれません。そういった場合には、数を決めておく必要があります。今回の場合で言うと、学年ごとや男女別であまり偏りがあると比較した際に違いが正しいかどうか疑わしくなるので、学年ごと、男女別で均等に聞いた方が良いと思います。表にするとこんな感じです。

 

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これを、割付(わりつけ)と言います。上の表で分かるように、全部で300人に聞くのですが、学年ごと、男女別で均等の人数にすることで、比較しやすいようにします。世の中で行う実際の調査では、こういった割付方法以外に、たとえば実際の日本の年齢構成に合わせてとか、各都道府県の人口構成に合わせて、割付を行ったりします。

 

でも、「みんなが書いてくれるか分からない」し、回収したらこうはならないのでは?と思った人はいるかな?素晴らしいです!その可能性もありますね。なので、どのくらいの人が書いてくれるかを想定して、設定した数になるよう余分に配布する必要もあります。

 

上記の表で言うと、たとえば、回収できる割合を80%としたら、300÷0.8=375は配布するひつようがあります。

 

2.どういう方法で調査しますか?

 

今回は、基本的にはアンケートを作って対象者へ配布する方法と決められていますので、配布方法と回収方法の検討です。

 

配布方法どうしますか?朝、校門に立って配布する?あるいは、各学級担当の先生へ依頼し配布してもらう?いろいろあるかと思いますが、これも設計のひとつ。校門に立つのだったら誰がするの?先生に協力してもらうなら、誰が説明に行く?を決めないとですよね。

 

回収方法も、みんなが通る廊下に回収箱を置く?あるいは、先生に回収してもらう?回収箱なら、誰が回収する?といったことを決めてください。

 

あと、大事なのが回収の期限を決めること。でないと、いつまでたっても終わらないよ。期限は短すぎても、長すぎてもダメですよね。今回は、平日の実際の時間を記録してもらうことにしましたから、7日間は必要ですね。

また、期限が近付いてきたら、案内する方が良いかもしれません。(これも、誰が、どうやって?)

 

アンケート用紙を配布・回収するだけでも、これだけの段取りをきちんと決めておく必要があります。

 

3.どんなアンケートにしますか?

 

先ほど話し合ったあった内容から、調査の項目をまとめてみると・・・・

 

1)学年(1年生・2年生・3年生)

2)性別(男子・女子)

3)部活動(入っている人は、どの部か聞く)

4)平日の生活時間について(聞きたい行動の時間帯と所要時間を曜日ごとに聞く必要がある)

5)1日どのくらいスマホを使用しているか(大まかな時間を聞く)

6)スマホで何をしているか(電話<ライン電話など含む>をする・メール・動画<学習含む>を見る・SNSTwitterやLINE、インスタグラムなど)・ゲームをする・マンガを読む・情報を調べる・ニュースを見る・目ざましに使う・・・など分類する)

7)大切にしている時間(「ほっとする時間」「楽しみにしている時間」「無いとしんどくなる時間」くらいに分けて聞く)

 

という感じでしょうか?

 

そして、

アンケートの配布方法(先生に協力いただき、ホームルームで配布してもらう)※各先生には、○○さんから調査の説明をしてもらって、協力いただく。

アンケートの回収方法(先生に協力いただき、ホームルームで配布してもらう)

回収期限は、○月○日。

となりますね。

 

あと・・・実はこれだけでは無いんです。これまでの事で調査を実施するところまでは決めましたが、その後の作業を明確にするために、本当は、回収した回答結果をどのように分析するかもあらかじめ想定しておきます。例えば、まず学年別に全体を見る(単純集計といいます。)そして次に男女別に見る、さらに部活動ごとにみるなど、設問回答を組み合わせて見る(クロス集計と言います)ということも事前に想定しておきます。

そして、最後にスケジュールを明確にします。

 

アンケート(質問票)はいつまでに作るか、いつ先生に協力を要請するか、先生へ配布してほしいアンケートはいつ渡すか、いつ配布してもらうか、回収はいつまでに行うか、回収した回答表はいつまでに集計するか、集計したものをいつまでに分析するか、調査の報告書はいつまでにつくるか

など、ここまでを行うことを「調査設計」と言います。

 

Q2.次にアンケートの質問表をつくりましょう。

 

さあ、いよいよ。質問票づくりです。

先ほどまとめたアンケート項目から作成していきます。

 

1)学年(1年生・2年生・3年生)

2)性別(男子・女子)

3)部活動(入っている人は、どの部か聞く)

4)平日の生活時間について(聞きたい行動の時間帯と所要時間を曜日ごとに聞く必要がある)

5)1日どのくらいスマホを使用しているか(大まかな時間を聞く)

6)スマホで何をしているか(電話<ライン電話など含む>をする・メール・動画<学習含む>を見る・SNSTwitterやLINE、インスタグラムなど)・ゲームをする・マンガを読む・情報を調べる・ニュースを見る・目ざましに使う・・・など分類する)

7)大切にしている時間(「ほっとする時間」「楽しみにしている時間」「無いとしんどくなる時間」くらいに分けて聞く)

 

以下は、質問表の出来上がり例です。

 

 

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どうですか?あくまで、作成例ですが・・・

 

各質問をできるだけきちんと答えてもらうために、「記入例」をつけたり、時間の場合は、書き方が様々になる可能性があるので、「24時間制で」「分単位で」書いてもらうルールを決めたり、注意事項を太字にしたりしています。こういったことが質問表の作成ではポイントかもしれません。なので、一度質問表を作ってみたら、誰かに試しに答えてもらって、書きにくかったことなどを聞いておくのもよいかと思います。

 

みなさん、どうでしたか? 

 

やってみて気付いたことなど、振り返ってみてくださいね。

 

では、また。